新日本プロレスの内藤哲也(40)が21日、東京ドームで武藤敬司(60)の引退試合の対戦相手を務め、デスティーノで引導を渡した。

 幼少時に初めて憧れたプロレスラー・武藤から最後の相手に指名された内藤にとって、運命の大一番。蝶野正洋のSTF、橋本真也の垂直落下DDT、三沢光晴のエメラルドフロウジョンと「三銃士・四天王殺法」に劣勢を強いられた。

 ドラゴンスクリューから足4の字、さらにシャイニングウィザードと、最後の炎を燃やす武藤の猛攻を、内藤はひたすら受け続ける。顔面を鮮血に染めながらも葛藤の末に武藤がムーンサルトプレスを断念すると、掟破りのドラゴンスクリュー、シャイニングウィザードからの足4の字固めを繰り出し反撃開始だ。

 さらにシャイニングウィザードを見舞っていった内藤は、ついに幕引きの時へ。最後は渾身のデスティーノで武藤のプロレス人生にピリオドを打った。

 試合後は「俺は武藤敬司選手に憧れを抱きプロレスラーを目指し、新日本プロレスに入り、プロレスラーになってここまで歩んできましたよ。今日、引退試合を迎えた武藤選手。でも、試合終了のゴングがなるその瞬間まで、勝利への執念を感じましたよ。心打たれるものがあったし、やっぱり俺は武藤選手に憧れてプロレスラーになってよかったなって思いましたよ」とかつての〝ヒーロー〟への感謝を口にした。

「引退試合の相手に指名されたこと、うれしくないわけないでしょ? こんなに幸せなレスラー、他にいないんじゃない? 1分1秒を大切にしながらリングに上がりましたよ」と振り返りつつ「まだ俺のレスラー人生は続くわけで。こうして武藤選手のように、レスラー、お客さま、報道陣の皆さまに惜しまれながら、俺も最後を迎えたいなって思っちゃいました。その最後が明日なのか来週なのか来年なのか10年後なのか30年後なのか分からないけど、これからも俺は新日本プロレスのリングでロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとして戦い続けますよ」と誓っていた。