ノアの武藤敬司引退興行(21日、東京ドーム)で全日本プロレスとの対抗戦に臨む拳王(38)が、全方位に向け気炎を吐いた。対抗戦にトップ3を揃えた全日本に対し〝引き抜き宣言〟を繰り出すと同時に、まさかの廃業勧告。主要カードが新日本プロレス勢中心となっている東京ドーム大会に警鐘を鳴らしつつ、天敵の獣神サンダー・ライガーにも火の粉を飛ばした。
同大会で拳王は中嶋勝彦、征矢学と組んで宮原健斗、諏訪魔、青柳優馬組と対戦する。2日の会見では「俺たちがテメーらを潰したら、拾ってやってもいいぞ。ジェイク・リーみたいにな」と挑発した。
近年の全日本は退団者が相次いでいる。ユニットの垣根を越えて揃った同団体のトップ3が引き抜かれてしまっては崩壊危機確実だが、拳王の狙いはまさしくそれだ。「50年続いたのは本当に(ジャイアント)馬場さんの偉大さがあるだろうし、敬意も表せたと思う。でももう後は企業として好きにやっていいと思うんだよ。これ以上負債を増やさないようにするために、元社長の武藤敬司引退とともに看板をたたんだほうがいいんじゃないかくらいの感覚だよな」と、昨年旗揚げ50周年の節目を迎えた全日本を文字通り潰すことを予告した。
一方で自身が置かれている状況も決して楽観できるものではない。ノアにとって実に約18年ぶりとなる東京ドーム大会は武藤の引退試合の相手を内藤哲也が務めるほか、清宮海斗対オカダ・カズチカ、AMAKUSA対高橋ヒロムと、主要カードはすべて新日本絡みとなっている。拳王は「危機感? それはめちゃめちゃあるよ。このまま東京ドームが終わったらノアは燃え尽き症候群か、新日本におんぶに抱っこみたいな団体になっちゃうかもしれないしな。そこに一矢を報いるのが俺の使命だと思ってる」と豪語した。
新日本1月横浜大会で内藤とのシングルマッチに敗れるなど、団体対抗戦は鬼門となっている。さらにこの敗戦をライガーから「モノが違っちゃってた」「内藤の手のひらで転がされちゃった」と厳しく指摘された上に長期海外遠征まで勧められ、拳王の傷口は塩だらけだ。
それでも「アイツの頭は新日本しかないのかって。まあ新日本にしか視野がないアイツがそう感じたんだったら、それはそれで俺は一流のプロレスラーってことだろうな。ただうるさいけどね、あのオッサンは。お前みたいな新日LOVEなOBは解説席に来ないでくれって」と猛反論。「結果がついてきていないのは分かってる。ちゃんと公約も果たしたいと思うしな」と対抗戦では大きく負け越している〝逆対抗戦男〟返上を誓った。












