【今村猛 鉄仮面の内側(28)】2021年オフに戦力外通告を受け、そのまま引退する道を選びました。当時は30歳という若さもあり、まだ早いという声もいただきましたが、自分としては区切りをつけていました。
というのも、この若さだからこそ挑戦できることもあるという考え方がありました。まだまだ人生の折り返し地点にも達していません。世間で言えばまだ若手です。新しいことに挑戦するなら、このタイミングかなという感覚ですかね。
大きな事務所と契約して芸能活動という立場でもありません。どう表現すればいいんだろう。広島カープOBでもありフリーのタレントといった位置づけになるんでしょうか。
幸運にも引退後の22年4月18日には日本テレビ系で全国放送の「有吉ゼミ」に出演させていただきました。これは僕にとって初めてのバラエティー番組でした。もう感動してしまいましたね。
野球選手としての立場で現役時代にも食レポ系のロケとかを経験したことはありました。でも、ちゃんとした大掛かりな番組への出演は初めてです。それ自体、本当にいい経験でしたしありがたかったです。
番組では複数のチャレンジグルメが放送されて、大食いタレントのギャル曽根さんと共演するわけです。第1弾は現役力士が「メガちゃんこ鍋」に挑戦。僕は第2弾の「爆盛り鮭いくら丼」に挑戦しました。
目の前に3・4キロの「鮭いくら丼」がドンと置かれて完食を目指すわけですが、完食なんてとんでもない。結果は2・4キロでした。僕は大食いには向いていないですね。それははっきりしました。
さすがにお笑い芸人ではないので何か爪痕を残そうとかは思わなかったですが…。一人に一台のカメラが当たり前でスタッフさんがものすごい数で撮影してくれていました。現場は照明で暑かったですしね。何でしょうね、「これが東京のテレビか!」みたいな感覚を覚えました。
選手時代には記者会見とかで多くのカメラの列やフラッシュには慣れてはいました。それでも人気バラエティー番組は別世界でしたね。
引退後は他にもスポーツ専門チャンネルでの野球解説のお仕事や、スポーツ雑誌のコラム、ラジオ番組など幅広く活動させていただいています。本当に今、いろんなことに挑戦させてもらっています。
近年、自身の活動をSNSを利用して発信する元アスリートが増えました。以前はメディアの影響力を借りなければ、個人からの発信が困難でしたが時代は大きく変革しています。だからこそ、まだ若いと言われる感覚を大切にして新しい接し方をファンの皆さんとできればと考えています。
その一つがユーチューブへの挑戦でもあります。周囲の方々の協力を得て本当に手探りで始めたわけですが、多くの方々に関心を持っていただいてありがたいです。これもこの先どうなっていくか分かりませんが、それも人生。まだまだ先が長いので挑戦していきます。












