東京スポーツ新聞社制定「2022年度プロレス大賞」新人賞を受賞した全日本プロレスの安齊勇馬(23)が、さらなる飛躍を誓った。昨年9月18日の日本武道館大会で永田裕志(54=新日本プロレス)を相手にデビュー。暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」にはその永田と組んで出場し、12月7日には自らをプロの世界に導いた諏訪魔から原爆固めで3カウントを奪い、自力初勝利をマークした。可能性に満ちた王道の大型ルーキーはどんな未来を思い描いているのか――。
――デビューから4か月がたった
安齊 でっかい舞台でデビューさせていただいて、最強タッグや新日本との対抗戦にも出場させていただいて…。本当に濃い日々でした。
――新人賞については
安齊 気が引き締まりました。賞をいただいたからには、実力に見合った選手になりたいです。
――今年の目標は
安齊 まずはシングルマッチで勝利を収めることです。今まで2試合勝ったんですけど、どっちもタッグマッチで相手の誤爆とか味方のアシストあっての勝利だったので、自分だけの力で勝ちたいという気持ちがあります。そして今年中にタイトルマッチを目指したいです。
――デビュー戦の相手・永田の存在とは
安齊 自分がしてきた試合の半分近くは永田さんと絡んでいるので、いろんなことを教えてもらっています。本当に尊敬できる人です。「俺がいるんだから、お前はとにかく前だけ見てやればいいんだ。何かあったら全部カバーしてやるから」っていつも言ってもらっていて。「あの永田さんが後ろにいる」と思えるので、とにかくガムシャラにできています。
――中央大レスリング部先輩の諏訪魔は正気を失い悪事に走っているが
安齊 一人の選手として、実績や実力で尊敬しています。そんな選手から初めての3カウントを取れたのは自信になりました。スカウトしていただいた時は「いつか諏訪魔さんともタッグを組んだりするのかな」とか想像したんですけど…。
――今、取り組んでいることは
安齊 体づくりです。昨年12月に石川修司さんとシングル戦をさせてもらったんですが、後で動画を見て明らかな体格差があったんです。まずは最低限の体をつくって、そこからいろんな技を練習しようと思っていて。今はとにかく筋トレに励んでいます。
――目標の数字は
安齊 体重110キロを目指して、それでどれだけ動けるかですね。自分の動きを見つつ、いい体重を探したいです。今は104キロです。食事ですか? 最低でも1日5食とこまめにプロテインを取るようにしています。とにかく気がついたら食べるようにしています。
――食べるのは得意なのか
安齊 いえ、もともと食は細い方で…。大学でも2年生くらいまで体重80キロくらいしかなくて、そこから筋トレを頑張って20キロ増量したんです。その頃、ちょっとプロレスラーを諦めていた部分があって…。でも少しずつ体が大きくなって「もう1回プロレスを目指せるな」と思って火がついて頑張ったんです。
――そんな過去が
安齊 もともと中学2年生の時に偶然テレビでプロレスを見て、一目ぼれしてプロレスラーを目指して高校からレスリングを始めたんです。だけど全然体が大きくならなくて、大学2年くらいまでズルズルいっちゃって。それで諦めかけたところでコロナ禍になって筋トレに取り組んで、ご飯も1日8合をノルマに死に物狂いで半泣きで食べていました。
――そこまでしてなったレスラーだけにトップを取りたい
安齊 はい! いつかは「全日本といえば安齊だよね」と言われる選手になりたいです。
☆あんざい・ゆうま 1999年5月15日生まれ。群馬・安中市出身。中央大学レスリング部で東日本学生レスリング選手権春季大会優勝、全日本大学グレコローマン選手権5位の成績を残し、先輩の諏訪魔からスカウトを受けて2022年4月1日に全日本プロレスに入門。22年9月18日、日本武道館での永田裕志戦でデビュー。12月7日のタッグ戦で諏訪魔を原爆固めで投げてプロ初勝利を挙げた。188センチ、104キロ。














