昨季、パ・リーグ首位打者の日本ハム・松本剛外野手(29)が、帝京高の先輩で、昨季限りで引退した杉谷拳士氏(31)に、まさかの〝珍要求〟だ。6日から沖縄・伊江島で後輩の野村佑希内野手(22)らと行っている自主トレを16日に公開し「全試合スタメンで出たい」と初のフル出場を目標に掲げるとともに、達成した場合には杉谷氏に〝社長賞〟を出してもらうプランを明かした。

 昨季は晴れてタイトルホルダーとなった松本剛だが、夏場に自打球で左ヒザを骨折し、約1か月の戦線離脱を余儀なくされた。患部に「正直まだ不安はある」と話しながらも「自分の思っている感じではそれなりに動けている」とキッパリ。紅白戦が予定されている春季キャンプ初日の2月1日に照準を合わせ順調に調整を続けている。

 看板選手だった近藤健介外野手(29)がソフトバンクにFA移籍。松本剛には戦力ダウンを補う働きだけでなく「リーダー」としての役割が期待され始めている。本人にも自覚はあり「普段からチームを引っ張っていくような選手にならないといけない」と明言。パの右打者では1985年、86年の落合博満(ロッテ)以来となる2年連続の首位打者以上に「全試合出場」を目標に掲げるのもその表れだ。

 杉谷氏に〝ご褒美〟をねだる背景には、こんな裏話があった。実は杉谷氏が松本剛らの伊江島自主トレに14日から合流。15日まで球拾いや打撃投手として〝参加〟していた。

 ところが、同氏の来島とともに天候が悪化。室内での練習を余儀なくされた経緯もあり、松本剛は「正直(杉谷氏の参加は)意味があったとは、ちょっと言えない」とチクリ。「天気だけ悪くして帰ったなという感じ」と愛あるイジリで母校の先輩を〝口撃〟した。

 そんな中で、松本剛が野村ら後輩から今季の目標達成時に「松本賞」を要求されていたことから「社長(杉谷氏)は、だいぶ稼いでいるようなので。だから松本賞じゃなく、社長賞を伊江島全員(のメンバー)に考えてほしい」となったのだ。

 確かに引退後の杉谷氏は持ち前のトーク力を武器にテレビのバラエティー番組に引っ張りだこ。荒稼ぎしている印象はある。松本剛による「社長賞」の提案に現時点で杉谷氏の反応はないものの〝帝京魂〟を受け継ぐ後輩の頼みとあれば、断るわけにもいかない!?