西武が15日に球団OBの松坂大輔氏(42)を2月6日から宮崎・南郷で始まるA班キャンプに臨時投手コーチとして招聘すると発表した。指導期間は第2クールの11日から14日となる。
渡辺久信GM(57)は「大輔はこれまで日本やメジャーでトップクラスでやってきたピッチャーですし、いろいろなことを経験しています。日の丸をずっと背負って戦ってきた経験値やメンタル的なこと、野球観について、特に若い選手に伝えてほしいという意図から南郷に来てもらいます」と今回の招聘の目的を説明した。
松坂氏にとって今回の臨時コーチはキャスター、評論家の仕事として各キャンプ地を巡り、17日から始まるWBC侍ジャパンの強化合宿(宮崎・サンマリン)取材の合間を縫って古巣の要請に応えることのようだ。
同氏にとって南郷キャンプは14年ぶりに西武に復帰した20年の春季キャンプ以来となる。
当時、順調にキャンプをこなし一時は開幕ローテーション入りを確実にしながら、新型コロナウイルスの影響で開幕が延期。同時に同氏は右ヒザにコンディショニングの注射を打つなど、その後の引退要因につながる不安箇所が発生していくことになった。
ほぼ自分のことで精いっぱいだった松坂氏だが、キャンプ中には当時の西口、豊田両投手コーチが中心となって開いた投手会で、それまで見上げていた若手投手陣との距離も縮まっていった。
何より今回、球団が松坂氏に求めるのは高橋光、今井、松本の3本柱や今季から先発に転向する平良ら先発陣により高い意識を持たせること。重要な試合で絶対に負けないオリックス・山本由伸のような真のエースを作るという意思表示だ。
西武のエースとして君臨していた当時の松坂氏は「先発した試合は最後まで責任を負う」という信念のもと、ピンチの場面でマウンドに向かおうとする荒木投手コーチを制しベンチへ追い返すほどの闘志、完投へのこだわりがあった。
またブルペンでは気持ちよく自分のリズムで投げるより、常に一打逆転のピンチを想定したセットポジションからの投球を意識するなど、エースの気構え、取り組み方を今度は「指導者」として後輩に伝えていくという新たなステージに向かうということでもある。












