西武の正捕手争いが混沌としている。
森友哉捕手(27)のFA移籍でぽっかり空いた扇の要。松井稼頭央監督(47)は「そこはまだ考えていない。(今年は)正捕手と考えなくてもいいのかもしれない。(昨年は)友哉がケガをした時に古賀にしろ、柘植にしろいい色を出してくれた。それぞれ自分の色を出してくれたらいい」と主戦を一人に決めず先発投手や相手関係によって古賀、柘植、岡田らの捕手陣を併用していくことを明言している。
捕手陣も柘植が「森さんが抜けたので岡田さんを中心とした捕手陣でしっかり底上げをした中で、全員でレベルアップしていかないといけない」と結束を強調。バチバチの正捕手争いというより、最年長の岡田雅利捕手(33)を中心とした〝チーム岡田〟が一丸となって、森のいなくなった定位置をカバーしていこうと団結している。
振り返ると、ライオンズの主戦捕手が不在となるのは2003年以来、およそ20年ぶり。かつて20年間、チームの扇の要を死守し続けた殿堂入り捕手・伊東勤氏が現役を引退した年以来の空白期間となる。
この年はその後の監督就任を前提に一軍総合コーチを兼務していた伊東氏が73試合と出番を減らし、2年目・細川(93試合)と3年目・野田(36試合=現バッテリーコーチ)による激しい後釜争いが展開されていた移行期だった。
結局、この争いを細川が制し、その後、西武の正捕手の座は炭谷、森へとバトンタッチされていくことになった。
当面は4年目・柘植、3年目・古賀の一騎打ちとなるのか。ここに2度にわたる左ヒザ手術からの復帰を目指す10年目の岡田が割って入るのか。右ヒジ手術の影響で育成から再スタートを切る牧野、高卒のドラフト3位捕手・野田のポテンシャルは…。20年ぶりの捕手戦国時代の結末はまだ誰にも読めない。












