西武の新人合同自主トレが、ベルーナドームに隣接するカーミニーク・フィールドで9日に始まった。
10人の新人を前にあいさつをした松井稼頭央監督(47)は「この世界はやりがいのあるいい世界だと思う。その中で個々が思う目標というのはあるだろうし、ライオンズの宝ですから、一人でも多く一軍の舞台で、また球界を代表する選手として成長して行ってもらいたい」。新人、ベテラン問わず、結果だけがものをいう厳しいプロの世界に船出したルーキーたちにエールを送った。
この中から果たして何人がチームの主力となり、球界を代表するプレーヤーになっていくのか。FA権取得をひとつの成功の目安とすると、12球団最多20人のFA流出選手を出している西武では、そのネガティブな面だけが強調されがちだが、見方を変えればスカウト、編成部の能力の高さがこの球団の土台を支える心臓部であるということでもある。
この5年間で野手4人(浅村、炭谷、秋山、森)がFA移籍でチームを去り、その新陳代謝の早さでチームは過渡期を迎えているが、裏を返せば獲得した選手たちが、それだけ順当に育っているということでもある。
FA移籍に関して編成、スカウト陣は「こればかりは選手の取った権利。我々がそこに介入することはできない」というスタンス。一方で「FAで出て行ったからといって交流が途切れるわけではない。何かあれば連絡をくれるし、お父さん、お母さんからも定期的に連絡のある選手もいる。移籍しても関係性が変わるわけではない」とそのつながりを維持している。
自分たちが見極めた選手が、けがなく長くこの世界でプレーし、一流になってくれること。この思いだけが西武スカウト、編成陣のプライドとなっている。












