ドジャースの大谷翔平投手(32)の左ヒザについて、マーク・プライアー投手コーチが「中程度には心配している」と率直な懸念を明かしている。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は16日(日本時間17日)に「ドジャースの後半戦で最も差し迫った疑問:大谷翔平は健康を維持できるのか」と題した記事を掲載。マディー・リー記者がプライアー投手コーチから得た証言をもとに、大谷の左ヒザの腫れが球団の予想以上に長引き、投球によって症状が悪化している可能性があると伝えた。大谷は左ヒザ炎症の治療のため、オールスター戦を辞退。ロバーツ監督によれば12日(同13日)にヒザの水を抜く処置を受けた。
同コーチは、大谷のヒザに対する懸念の度合いについて「中程度には心配している、というところかな。ただ、痛みや不調に対処してきた他の選手以上に心配しているというわけではない。この休養によって少し落ち着いてくれればと思っている。週末になれば、どのような状態にあるか分かるだろう」と語っている。
大谷自身も投球フォームのズレによるヒザへの負荷について言及しているが、プライアー・コーチも「問題箇所は特定できた」と説明。一方で、大谷のような二刀流選手は、登板日以外も毎試合出場するため、通常の先発投手のように登板間に何度もブルペンに入り、投球メカニクスの調整に十分な時間を割くことができず、「身体的な余裕はない。そのため、修正はそう簡単ではなかったりする」と、その難しさを語った。
球団は、大谷が左ヒザの炎症で翌日の試合を途中交代した先月のパイレーツ戦での登板を分析。踏み出す足の着地位置が通常より体を横切る形になり、左ヒザに余計な負担がかかっていた可能性を確認したという。
これについて同コーチは「彼はそれを修正した。ただ、試合の中で再び悪化したのではないかとも思っている」と説明。「投手というのは無意識に体をかばいながら投げたりする。その瞬間は何をしているのか分からなくても、何とか別の方法を見つけて投げている。そして後になって、どこかに少し痛みが出ていることが分かる」と、その時の状態に合わせて投げることで、別の部位や動作に負担がかかるケースもあるとの見方を示している。
大谷は前半戦、投手として8勝2敗、防御率1・79と圧倒的な成績を残した。一方、直近4登板では防御率4・38とやや精度を欠いた。プライアー・コーチは、その要因がヒザの状態なのか、投球フォームなのか、あるいは両方が重なったものなのかについて断定は避けながらも、「投球動作を修正できれば、球の精度ももう少し改善できる」と見通しを語っている。
同紙は「フォーム修正、球宴期間中の休養、そして投球負荷の管理によって大谷の左ヒザをポストシーズンまで維持できるか。その答えが、ドジャースの後半戦を大きく左右することになる」と結んだ。
この日、球団は17日(同18日)からの敵地ヤンキース3連戦の先発を初戦から佐々木朗希、シーハン、山本由伸と発表。大谷の名前はなかった。DHで出場する模様だ。20日(同21日)からの敵地フィリーズ3連戦でマウンドに上がるかどうかで左ヒザの状態は推測できる。どうなるか。












