新日本プロレスのエース・棚橋弘至(46)が、団体最高峰王座取りへ本格始動する。

 9日に東京ドームシティホールで行われた「ブシロード新春大発表会」にスターダムのワールド王者・ジュリア(28)と出席。3年ぶりの声出し応援が解禁となり、2万6085人の観衆を集めた4日の東京ドーム大会を「試合をしながら名前をコールしてもらったり、ピンチになったら『頑張れ』と言ってもらえたり。今まで普通にできていたことが大切なものだったことを改めて感じた」と振り返った。

 また、2023年の抱負を問われると「今年はIWGP世界ヘビー級のベルトに挑戦してチャンピオンになることです」と目標を掲げ、「苦しい状況の中からプロレス界を立ち上がらせていく力になりたいと思ってますので、今後とも応援よろしくお願いします」とファンに呼びかけた。

 発表会後、報道陣に対応し「なぜ今? 今日は注目度と拡散力が高いから」と笑いを誘いつつ「『お前はもうロートルだよ』って思う人もいるかもしれないけども、僕はプロレスラーである以上はチャンピオンを目指したい。チャンピオンを目指さなくなったら、そこが引退する時だと思ってるので。改めて決意表明ですね」と表情を引き締めた。

 現在オカダ・カズチカが保持する同王座には、21年7月の東京ドーム大会で当時の王者・鷹木信悟に挑戦したが、ベルトには届かなかった。団体のさらなる飛躍を目指し、エースがタイトル戦線に帰還する。