新日本プロレス年内最終戦23日の後楽園ホール大会で、鈴木みのる(54)率いる「鈴木軍」が約11年半の活動に終止符を打った。
鈴木軍は2011年5月に結成され、長年にわたり新日本マットを暴れまわった。今月14日仙台大会で、みのるが今年限りでの解散を発表。「鈴木軍ファイナル」と銘打たれたこの日の最終戦では、みのる、ランス・アーチャー、エル・デスペラード、TAKAみちのく組とザック・セイバーJr.、タイチ、金丸義信、DOUKI組の同門8人タッグマッチが行われた。
みのるとタイチの激しい打撃合戦で幕を開けたケジメの一戦は、それぞれがユニットで培った力をぶつけ合う意地の張り合いとなった。8人が入り乱れる攻防から、試合が大きく動いたのは15分過ぎだ。全員が大の字で倒れる中、最初に立ち上がったみのるは敵味方関係なくユニット全員にストンピングを放っていく。これに呼応するかのように、立ち上がったメンバーは全員、己の成長を証明するかのように、みのるに対して攻撃を仕掛けていく。
フラフラになりながらも鬼の形相で「来いよ!」と呼びかけるみのるに対し、タイチは元メンバーの飯塚高史の代名詞アイアンフィンガー・フロム・ヘルを発射。最後は万感の思いを込めてザックがザックドライバーを発射し、ボスから3カウントを奪った。
激闘後のリング上で立ち上がったみのるは、全メンバーにマイクを回す。DOUKIが「俺はこのメンバーの中で一番鈴木軍の歴は短い。たった3年半かもしれないけど、俺は成長できたと思う」と語れば、金丸は「いい軍団にいて、いい酒が飲めた」とらしさ全開。TAKAが「ボス、最後かもしれないんで、言わせてください。ボス、ありがとうございました」と感謝を口にし、デスペラードは「ようやく成長できたと思ったら、なくなっちゃって。これからどうしようかなと思ってるんですけど、とりあえずこの楽しい軍団にいれたことを誇りに思いながら、余韻を楽しもうと思います」と語った。
さらにランスとザックも英語で感謝のマイク。最後に最古参メンバーのタイチが「他のユニット、どの軍団にも真似ができねえことをやってきた。だから俺たちは間違いなく一番なんだ。11年、俺のキャリアの半分、鈴木軍、過ごしました。この11年が無駄にならねえように、これからもしっかりと自分の道、歩んでいきたいと思います。11年、楽しかったっすよ」と振り返った。
全員の声を聞いたみのるは「俺は11年前、この新日本にIWGPを取るためにやってきて鈴木軍を作った。そして今日ラストマッチを迎えた。形は違うけど、これからも毎日、IWGP狙っていくぞ! どいつもこいつも覚悟しとけ。最後は俺たちらしく締めようぜ」と口にすると「パチパチパチパチうるせえぞ!」と観客に悪態。「いいか、これが最後だ! 俺たち鈴木軍、一番!」と代名詞の決めゼリフで大会を締めくくった。
記念撮影中には何と引退した飯塚高史が現れ、暴れるサプライズも。最後はみのるがリング上で鈴木軍のタオルをたたむと、ショートタイツにはさんで退場。誰からも恐れられ、憎まれ、愛された鈴木軍の11年間の歴史にピリオドが打たれた。












