やはり今季は一味違うか。
日本ハム・新庄剛志監督(50)が9日、千葉・鎌ケ谷の二軍施設で始まった新人合同自主トレを視察。ルーキーの調整を見守りながら2月1日から始まる春季キャンプ(沖縄・名護)の全貌を明かした。
午前11時40分過ぎに球場入り口に姿を現した指揮官はプラダの黒スーツとベージュのタートルネックといういで立ちで登場。集まった大勢のファンに手を振りながら球場入りした。
おしゃれないで立ちと登場スタイルは昨季と同様。だ今季は「日本一だけを目指す」と周囲に公言している新庄監督。その思いからだろう。昨季からの〝激変ぶり〟はここからだった。
昼過ぎに報道陣を集め来月1日からの春季キャンプに話題がおよぶと、今季への思いを赤裸々に語り始めた。
「いやね、ちっちゃい頃から野球を始めて『優勝したい』と心の底から思ったとこがないんですよ。今年、球団が用意してくれたエスコンフィールド(新球場)で。そのために監督に選ばれたと思っているので。心の底から優勝したいな、と。その期待に応えたいなっていうのはありますね」
その思いを表す変化が昨季とは対照的なキャンプ内容だ。
昨季は年間を通して選手育成を重要視したため、キャンプは一、二軍を隔てず自身の愛称を使って一軍を「BIG組」、二軍を「BOSS組」と命名。指揮官も両組を頻繁に視察して選手の競争心を高めた。同時にキャンプ中にアテネ五輪男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏(48)ら各方面から臨時コーチを招聘。チーム戦力の底上げに努めた。だが、「トライアル期間」が終了した今春は初日から一、二軍を明確に線引きし、BIG組、BOSS組という名称も「一軍と二軍。もうはっきりなんで」と廃止を明言。「勝つために鬼になる」(新庄監督)と自身は一軍がキャンプを張る名護に腰を据え、初日から実戦形式の練習を中心に選手の振り落としに徹することを明言した。
「(紅白戦は)毎日やりたい。練習はいらないかなと。実戦でとにかくアピールしてくれというね。そこで振り分けてエスコン(新球場)のメンバーを固定したら、1年間入れ替えないかなっていうぐらいのメンバーを作っていきたい」
紅白戦は1試合で14~15イニングを設定する日もあるようで、打者なら1試合6、7打席。投手もできる限りマウンドに立たせるという。言葉通りなら投手、野手共に昨季とは比較にならないサバイバルな展開が想定される。
「(3月の)オープン戦前頃には(固定)メンバーを決めたいかな。そのメンバーに入れなかったら(一軍に)上がれないよって。もう決めてるんで」
パフォーマンスや演出はもう要らない。勝つことだけに集中する。ビッグボスから鬼へと変貌した指揮官。〝劇場第二幕〟はいい意味で早くも波乱の幕開けを予感させている。












