新日本プロレス4日の東京ドーム大会で、行われたIWGP世界ヘビー級選手権は、挑戦者のオカダ・カズチカ(35)がジェイ・ホワイト(30)を撃破し、第6代王者に輝いた。
この日の大会は団体創始者・アントニオ猪木さんの追悼大会として行われた。オカダは猪木さんをほうふつとさせる黒のショートタイツ、黒のリングシューズの新コスチュームでリングに上がった。
過去の戦績はオカダの1勝4敗。苦手とする試合巧者の王者に、この日も大苦戦を強いられた。場外へのバックドロップ、レッグロックスープレックス、リバースブラディサンデーと大技も連発される。さらにレインメーカーにカウンターのブレードランナーを決められてしまうが、オカダは執念で3カウントは許さない。
どこまでも不敵な王者はレインメーカーポーズからレインメーカー式ブレードランナーを狙ってくるが、オカダはこれを間一髪で回避。レインメーカーを決めて戦況を五分に戻した。
意地の張り合いが続くなか、延髄蹴りで再び攻勢に出たオカダは、レインメーカーとブレードランナーの切り返し合戦から何と掟破りのブレードランナーを発射。旋回式の変型ドライバーから最後はレインメーカーをさく裂させて3カウントを奪ってみせた。
試合後のリング上には鷹木信悟が次期挑戦者に名乗り。「俺はちょうど1年前、ここでお前にそのベルトを取られたこと忘れたわけじゃねえんだよ。昨年はお前の提唱したKOPWにずいぶん振り回されてな。だが、俺なりに臥薪嘗胆することができた1年だった。オカダはすごくて強い。それは間違いない。だけどお客さんが高いチケット買って見たいのは非日常だよな。再び、俺がその世界ヘビー級王座を奪って非日常の世界を見せてやろうじゃねえか」と挑戦表明を受けた。
オカダはこれに正式な返答を保留しつつ「皆さんの声援の力がすごくパワーになりました。ありがとうございました。そしてジェイ。次また大きい舞台で戦おうぜ。お前とはまだ2勝4敗なんだ。まだまだやるからな、コノヤロー」と前王者に呼びかけた。
この日の観衆は2万6085人と、前年大会の倍以上の動員を記録。コロナ禍で苦境が続いていた団体の復活を印象付けた。オカダは「これだけお客さんが入って試合ができてよかったです。本当にありがとうございました」と目に涙を浮かべながら感謝。
「そして猪木さん、僕たちの戦いは届きましたか? まだ50周年に来ただけなので、これからもどんどん受け継いで、100年、200年新日本が続くようにまだまだ盛り上げていきます。そして51周年は、こんなもんじゃないですよ。もっと素晴らしい新日本プロレスを皆さんに、そして天国の猪木さんにお届けします」と誓った。
一時は花道を引き上げたオカダだったが、足を止めると「猪木さん追悼大会なのに、このまま終われないでしょう」とマイクを再開。「猪木さん、新日本プロレスを作ってくれて本当にありがとうございました。行くぞ! 1、2、3、ダー!」と猪木さんの代名詞のセリフで大会を締めくくり、会場には「炎のファイター」がこだました。












