野球日本代表・侍ジャパンの栗山英樹監督(61)は6日(日本時間7日)に米カリフォルニア州サンディエゴのウインターミーティングの会場で行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のメディアデーに参加した。パドレスのダルビッシュ有投手(36)が前日5日(同6日)に参加表明に至った舞台裏、エンゼルスの大谷翔平投手(28)の二刀流起用プランなど、1時間以上、日米報道陣に激白した――。

 前日、栗山監督はダルビッシュと長時間話し合って、来年3月に開幕するWBC参加へ「YES」の返事をもらったという。その瞬間を「久々に本当にいい日といういい日」と振り返った。

「僕自身も一ファンとしてダルビッシュを見たい。僕がファイターズで監督やった時、入れ替わりでアメリカに行った。その経緯のところでダルといろんな話をしていて、僕は一生に1回で良いから『ダルビッシュ』ってメンバー表に書かせてくれっていうのはずっと彼に伝えていた」。長年の夢がかなったことを明かすとこう続けた。

「僕の夢もあったし、それ以上に日本のファンの皆さんだとか、今プロ野球選手だったり、若い選手だったりがダルビッシュ投手から練習だったりコンディショニングだったり学ぶことは山ほどある。それを経験させてあげるというのは、ジャパンの監督になった時の一つの役目でもあった」

 栗山監督は過去にWBCに参加した松坂大輔氏などの話からもメジャー経験のある選手の重要性を痛感。ダルビッシュに何か月もラブコールを送っていたという。

「ダルの方から、できる限りジャパンに協力しますっていうふうに言ってくれた時に、やっぱり一流選手はすごいなって思ったし、僕以上にこれからの日本野球のために自分が何をしなきゃいけないっていうのを意識しながら、お子さん生まれたばかりで家族の負担もある中で、それを決断してくれたっていうのはなんかちょっと感動したっていうか、なんかすげえなっていう。そういうことを全て理解しながら前に進んでいるんだなっていうのが、本当に感謝しかないです」

 WBCは正式なルールがまだ決まっていないため、合流時期などスケジュールは未定。指揮官は「ダルビッシュにはできれば宮崎のキャンプから参加してほしい」と話す。

 日本のみならず米メディアも注目する大谷の起用法については「今まだ決まっていないです。先発の可能性も考えているし、抑えの可能性も考えている。本人とは色々話をしているので、2つやるとすればコンディショニングが2月に入ってどういう状況なのか確認しながらやらないといけない。いろんな形は考えていますけど、基本的には両方(二刀流)できるのがベスト」と二刀流での起用をあらためて断言した。

 3大会ぶりの世界一奪還の最大のライバルは前回王者の米国。ダルビッシュと大谷は最高の切り札だ。

 また、態度を明らかにしていないカブスの鈴木誠也外野手(28)については「僕はもうひたすら彼(の返事)を待っているだけです。(メジャーの)チーム1年やって、本当に体のこととか大変だった年だと思うので。ただ、名のある外野手であることは間違いないんですね。だから誠也が『こういう状況だったら行けますよ』って言ってくれるのを待っている。2月まで」とギリギリまで返事を待つつもりだ。

 カタールW杯でサムライブルーが日本を沸かせた。来年3月は侍ジャパンだ。栗山監督は覚悟を決めている。