現状打破のきっかけとなるか。ソフトバンクのスチュワートがプエルトリコのウインターリーグに派遣される。球団フロントは「彼の場合、一度もまれたほうがいいかもしれない。何かをつかんで帰ってきてくれれば」と期待を込めた。
スチュワートは2018年に米ドラフトで1巡目指名を受けながら入団せず、翌19年に日本球界入りの道を選んだ異色の経歴の持ち主。ただ、ここまでプロ未勝利と結果が出せていない。昨季は一軍デビューを果たして11試合に登板したが、今季は一軍登板なし。いよいよ来季は6年契約の5年目を迎える。前例のない選択で日米両球界から注目を集めた右腕の「現在地」とは…。
決してステップアップしていないというわけではない。今季は自己最速の159キロをマーク。その一方で、球速にとらわれるなど「まだまだ甘いところがある」との声も出ていた。
昨季はウエスタン・リーグで6勝(1敗)、防御率1・84と圧倒。それが今季は春季キャンプで腹直筋を痛めて出遅れたこともあったとはいえ、3勝(5敗)、防御率3・19と苦しんだ。
課題となった一つが制球面だった。53回2/3を投げて44四死球。何度か一軍昇格の候補に挙がりながら、最終的には制球面がネックとなって実現しなかった。投げるボールは一級品。にもかかわらず痛打を浴びた。
プエルトリコ行きは自ら望んだ選択でもある。ハングリーな選手たちに交じって覚醒を目指す。












