夢は鷹のレギュラー、メジャーと広がるばかりだ。10・20ドラフト会議でソフトバンクが1位指名を公表している愛知・誉高のイヒネ・イツア内野手(18)が直撃インタビューに応じた。12球団から調査書が届いた超逸材で、ナイジェリア人の両親から引き継いだ並外れた身体能力を誇る。走攻守3拍子そろった大型遊撃手が目指すプレースタイル、あこがれの選手について包み隠さず語った。
――ソフトバンクが10日に1位指名を公表した
イヒネ 公表される30分くらい前にソフトバンクさんから連絡が入った矢幡(真也)監督に知らされて、思わず「オーッ!」と驚きの声を上げてしまいました。1位の評価をしてもらえたのは本当にうれしいです。それに見合う実力をつけないといけない。
――ソフトバンクのイメージ
イヒネ 千賀投手、甲斐捕手、モイネロ投手といった育成からはい上がった選手が多いですし、本当にすごい選手ばかりですね。
――あこがれの選手
イヒネ 中学の時からずっと柳田選手です。これまでユーチューブとかで動画を見まくってきて、マネをしたりしている。もし入団できたら緊張するけど、勇気を出してマンツーマンでの打撃指導をぜひお願いしてみたいです。
――福岡のイメージ
イヒネ 博多ラーメンですかね(笑い)。
――これまで地元の中日が好きだと言っていた
イヒネ 球団のこだわりはないです。指名していただけるのなら12球団どこに行っても頑張ります。
――自信があるのは
イヒネ 打撃と走塁です。守備は肩には自信がありますが、まだプロレベルのショートではないと思うので、もっとうまくなりたい。
――目標の選手
イヒネ やっぱり打撃では柳田選手です。あのフルスイングはヤバいです。僕も当てにいく打撃はしないように、できるだけ強いスイングを心がけている。それでも柳田選手は当てただけの打撃でもスタンドへ運ぶのは異常というか、ヤバいです。守備は西武の源田選手が理想です。とにかくフワフワというか、動きのすべてが柔らかくて滑らか。捕ってからの速さ、捕るための打球に対する合わせ方がすごい。
――プロ野球選手になりたいと思ったのは
イヒネ 小学5年からずっと夢です。
――高校入学前の体重
イヒネ 最初は66キロしかなかったけど、筋トレと1食1・2キロの白米を食べたりしながら2年半で16キロ以上増えました。
――高校時代は順風満帆だった
イヒネ いえ。実は高1のころはスイングスピードが話にならないぐらい遅かった。そこから全力のスイングを繰り返したりして徐々に速くしていって、スイング軌道も意識して高1の10月ぐらいにバレルスイング(アッパースイング)にも取り組み始めた。高2になって安(陽希野球)部長から『お前はケン・グリフィーJr.(マリナーズなどで活躍した通算630本塁打のスラッガー)にスイングが似ているから参考にしたほうがいい』とずっと言っていただいて、好きな柳田選手も含めてこの2人の動画はかなり見て勉強してきました。
――ケン・グリフィーJr.になりきっていた
イヒネ はい(笑い)。動画と似たような中堅右への本塁打も試合で打てて結構、飛んだのでうれしかった。
――メジャーへの興味
イヒネ あります。中学のころからメジャーリーグは見てます。テレビ中継を見る時間はあまりないけど、動画で打撃だけでなく、守備のファインプレー集とかも見て、頭にインプットしたプレーを次の日に試したりして結構、うまくいくことはあった。イメージトレーニングをしていた。
――お気に入りの選手
イヒネ タティスJr.選手(パドレス)、オニール・クルーズ選手(パイレーツ)とかのショートを見ると、肩が異常なほど強くて信じられないような送球をしている。守備で目指すところは源田選手のように柔らかな動きプラス、メジャー選手のような強烈な送球ができるようになりたい。もちろん、このメジャー2選手は打撃もモノすごいですけどね。
――プロに入ったら対戦してみたい投手
イヒネ オリックスの山本由伸投手です。とにかくエグいですよね。誰が見てもコントロールの良さ、真っすぐの強さ、キレ、変化球とすべてが一級品。自分も早くレベルを上げて対戦してみたいです。
――将来はメジャーにも挑戦してみたい
イヒネ はい。かなえたい夢としてはあります。まだプロ野球選手にもなっていないので大きなことは言えませんが、いずれ自分の限界にチャレンジしてみたい気持ちは持っています。
――将来はどんな選手になりたい
イヒネ 今までプロに存在しなかったようなショート。子どもたちから目標とされるような選手になれるように頑張りたいです。
☆イヒネ・イツア 2004年9月2日生まれ。愛知・名古屋市出身。両親はともにナイジェリア人で姉、兄2人の4人きょうだい。184センチ、82キロ。右投げ左打ち。小学3年から瑞穂イーグルスで野球を始め、中学時代は軟式の東山クラブでプレー。誉高2年夏に外野手から遊撃手に転向。3年夏の県大会では中部大一との初戦(2回戦)で決勝3ランを放つも3回戦で西尾東に敗れた。甲子園出場経験なし。高校通算18本塁打。球速は最速140キロ。遠投110メートル、50メートル走6秒2。












