他球団とは一線を画す〝育成帝国〟に向けてさらに突き進む。ソフトバンク・永井智浩編成育成本部長がイヒネ・イツア内野手(愛知・誉高)を20日のドラフト会議で1位指名すると公表した。
イヒネはナイジェリア人の両親を持つ身長188センチの大型ショート。高い将来性にかけた素材型の指名となる。永井部長は「スケールがすごい大きい、今までにない遊撃手のタイプかなと思っている。大型でもあるし、足も速い。打撃に関しては、うちの柳田選手に似たような、アッパーサイドに出るが大きいスイングワークで遠くに飛ばせる力を持っている。ワクワクさせる素材の選手だと思っています。じっくり時間をかけて成長してもらいたい」と思いを込めた。
今オフはエース千賀滉大投手(29)のメジャー挑戦が確実視されている状況。となれば即戦力投手の指名が無難にも思えるが、ソフトバンクはブレのない決断を下した。これまでも育成選手が育ち、チームの原動力となってきた。昨年から三軍制→四軍制に向けた拡張がスタート。過去最多となる育成選手14人を指名した。今年のドラフトでも来季の〝四軍制元年〟へ大量指名が予定されている。
すでに外国人に関しても18歳未満を中心とした若い中南米出身選手を次々と育成で獲得。三笠GMは「外国人枠の中で1枠か2枠は育成から活躍した選手が占めるというバランスの使い方ができると、中長期的に戦力を維持できるチームになれるんじゃないか」と青写真を口にしている。
短期目線は補強でまかない、中長期的には育成力で土台を作って勝負していく。球団ではITシステムを生かした動作解析の分野にも注力。多方面でフロントと現場が一体となっての育成を進めている。また、一貫して「豊富な試合経験を通じた育成」を掲げて育成選手が台頭してきている中で、四軍制とすることにより〝三軍―四軍戦〟を含めた実戦を増やしていく狙いもある。イヒネに関しては1位競合となる可能性もあるが、数年後に育成戦略の成果を証明していくことになる。












