背番号80が15年ぶりに甲子園に帰ってきた。24日に秋季練習を開始した阪神では、岡田彰布新監督(64)が就任後、初めて全体練習を指揮した。

 この日は初日ということもあって約3時間、内野後方や三塁ベンチ前など見る角度を変えながらも指導は行わず、あくまでナインの現状把握に努めたが、さっそく自らの〝色〟を出すことも忘れなかった。

「内野手との話し合いが多くなる。特に二遊間」と内野陣の守備力強化を今オフの〝強化指定区域〟に挙げ「一緒には考えていない。ショートはショート、セカンドはセカンドの専門職」と矢野前監督時代までの複数ポジション制を撤廃し、ひとつのポジションでレギュラーを競わせる意向を改めて明言した。

 今季も失策数は12球団ワーストタイの86。内野陣の連係・送球ミスなどで奪える併殺を奪えず終わるなど、記録に表れない類いのミスも少なくなかった。それだけに、一にも二にも、まずは内野陣の強化が不可欠との思いがあるのだろう。

 11月1日からの秋季キャンプでは二塁、遊撃とそれぞれペアでコンビを組ませ、互いの〝相性〟も固定化に向けた一つの決定要素にするという。これも自らの経験に基づいたもののようだ。

 くしくも指揮官の参謀役となる平田ヘッドは、1985年の日本一戦士で「二塁・岡田―遊撃・平田」でコンビを組んだ間柄。当時を知る球団OBは「監督も名手の吉田義男さんで、やはり守備にはうるさかったし、リーグでもトップレベル。併殺は『4―6―3』でも『6―4―3』でも、二塁へは目をつぶってでも投げて、送球を完成させるレベル。ゴロを捕球したら、二塁ベースに相手がどの程度の間合いやスピードで入ってくるかとか、投げ手も受け手も、互いを分かっていた」とコンビプレーの重要性に理解を示す。

 今季、奪った併殺数は117で12球団4位と悪くはないが、リーグ連覇のヤクルトは同143で12球団ナンバーワン。「もっと取れるはずよ」。まずは守りから王者との差を詰めていく。