衝撃のプロレスデビューを果たした超人気ユーチューバーでタレントのフワちゃんに、本格参戦への期待が高まっている。23日の女子プロレス「スターダム」東京・アリーナ立川立飛大会のデビュー戦で予想以上の好ファイトを披露し、団体オーナーの木谷高明・ブシロード社長(62)、エグゼクティブプロデューサーのロッシー小川氏(65)は大絶賛。フワちゃんが目標とする元祖アイドルレスラー・愛川ゆず季(39)は新弟子からの修行を勧め、必殺技の伝授を約束した。
デビュー戦を終えたフワちゃんは「私、プロレスめっちゃ好きかも! 私も本物のプロレスラーになりたいと思った」とし、「テレビで終わりじゃ嫌です。もう一回やらせてください」と目を輝かせた。
今回のプロレス参戦は日本テレビ系「行列のできる相談所」の番組企画で実現したもの。だが、すっかりプロレスの魅力に取りつかれた様子で、継続参戦を熱望する。
これには団体サイドも大歓迎だ。会場で試合を見守った木谷オーナーは「忙しい方なので本人の希望次第ではありますが、我々はもちろん、今後も出場してほしいです」とゴーサイン。小川氏も「45年間プロレスを見てきて最高レベルのデビュー戦でした。上谷(沙弥)のニールキックで吹っ飛んだところを見てプロレスラーだと感じましたね」と賛辞を贈りつつ「今後は本人次第ですが、もっと大きい会場でやりたいですね」と語った。
団体OGも、今回のプロレス挑戦に注目していた。デビューに向けて練習を重ねたフワちゃんが、現役時代の動画を見て学んだ愛川だ。グラビアアイドルからプロレスラーに転身した2010年、同じように周囲からは賛否両論が渦巻いた。
愛川は「12年前の自分を思い出しますね。世代が変わっても見方は同じ。私があれだけやってハードルを高めてしまったので、大変だろうなと思いながらも本気度が伝わってきました」と語る。
フワちゃんの継続参戦には大賛成で「すごいレスラーを目指すなら、レギュラー参戦してほしいなってすごく思います」ときっぱり。ただし自身の経験を踏まえ「私はプライドも全部捨てて、移動もみんなでバスで移動して、掃除もリング設営も全部選手と同じことをしてきました。ハイスターになるためにもやってもらえたら。今のスケジュールの中でプロレスもやったら最強じゃないですか」と助言した。
もちろん、いつでもバックアップする用意がある。フワちゃんが「必殺技も欲しい」と希望したことを知った愛川は「エアロビをされているので、キックもうまそうだなと。教えられることは全部教えます。フワポンキックとか」と自身の代名詞だった「ゆずポンキック」の伝承を提案した。
愛川は2年半という短い現役生活であったが、「プロレス大賞」女子プロレス大賞を2度受賞するなど数々の実績を残した。だからこそ「フワちゃんも続いてもらえたら、もっともっと盛り上がるんじゃないかなと思う」と期待は大きい。
「試合をして、痛い苦しいだけではなくプロレスのパワー、楽しさ、素晴らしさを体感したと思うので、ここからは沼です! 一番は楽しんで持ち前の明るさと見る人を元気にするパワーで、プロレスでの戦いを見られることを楽しみにしています。ユーチューブコラボ、お願いします!」
本人の希望通り〝もう一丁〟はあるのか。「超大型新人・フワちゃん」の今後に注目だ。