待望の覚醒につながるか。ソフトバンクのロマン砲・リチャード内野手(23)が、今月下旬にもプエルトリコのウインターリーグに派遣されることになった。
今季のリチャードは二軍で1996年の城島健司(現・球団会長付特別アドバイザー)のウエスタン記録25本を大きく更新する29本塁打をマークした。しかし、その一方で一軍では23試合に出場して打率1割5分9厘、3本塁打、5打点と低迷した。三軍、二軍監督時代に指導してきた藤本監督は「なんか一軍にきたら考えすぎるところがある」と頭を悩ませている。
そこで中南米での〝武者修行〟だ。新型コロナ禍で直近は派遣が中止となっていたが、プエルトリコのウインターリーグは、若き日の柳田も飛躍につなげた登竜門。日本とは比較にならないほどハングリーな環境で過ごすことにより、若鷹の精神面も鍛え上げてきた。
英会話が堪能なリチャードにとって刺激は多いだろう。自らのように抜群のパワーを誇るメジャーリーガーのタマゴたちが、ストイックにしのぎを削っているところで、野球漬けの日々を送ることができる。自主トレの師匠である西武・山川からは考えの甘さを指摘されてきた。そんな未来の主砲候補が一皮むけるためには、最適の舞台というわけだ。
チームが終戦したオリックスとのCSファイナルステージ(京セラ)第4戦でベンチ入りから外れた際、試合開始前に王球団会長に個室に呼び出されて激励されるなど、大きな期待を受けているリチャード。かわいい子には旅をさせよ――とばかりに海を渡る。












