ソフトバンクは15日のCSファイナルステージ第4戦でオリックスに敗れ、今季の全日程が終了。同率決着ながら2年連続で優勝を逃し、CSでもオリックスに雪辱を果たせず終戦を迎えた。来季こその覇権奪回へ、積極的な補強に動くことが分かった。

 最重要ターゲットとして動向を注視しているのが、日本ハムの近藤健介外野手(29)だ。球界屈指のバットコントロールと選球眼の良さを誇り、通算打率は3割7厘、出塁率は4割1分3厘。絶対的主砲・柳田の前後を託せる攻撃性能抜群の好打者と言える。今オフの補強リスト「最上位」に位置づけ、権利行使に備えて水面下で準備を進める。

 明確な補強ポイントは「先発投手」だ。エース・千賀滉大が海外FA権を行使しメジャー挑戦の意思を固めている。球団は有能な外国人投手をリストアップしつつ、FA権を有する阪神・西勇輝投手(31)、楽天・辛島航投手(31)の動向に注目。また、野手では「捕手」も補強ポイントだ。DeNA・嶺井博希捕手(31)の権利行使に備えて準備を進めていく。

 国内市場以外では米レンジャーズ傘下3Aに所属する有原航平投手(30)の動向を注視。NPBで「最多勝」など実績ある右腕が国内復帰を選択した際には、争奪戦に加わる様相だ。