来年2月に引退する〝プロレスリングマスター〟ことノアの武藤敬司(59)が、後輩たちに金言を授けた。30日の東京・有明アリーナ大会で対戦する新日本プロレスの棚橋弘至(45)には〝武藤イズム〟の根底ともいえる教えを伝授。さらに、かねて武藤ファンを公言するK―1の武尊(31)にも期待のエールを送った。2人のエースに天才がかける言葉とは――。
引退ロードを歩む武藤は16日の福岡国際センター大会に出場。小島聡、ニンジャ・マックと組み、丸藤正道、ジャック・モリス、HAYATA組と対戦した。
福岡のファンに別れを惜しむかのように敵軍全員にドラゴンスクリューをお見舞いすると、丸藤に足4の字固めを決めて存在感を発揮。最後は閃光魔術弾をHAYATAに見舞い、ニンジャの勝利をアシストする形で〝福岡ラストマッチ〟を締めくくった。
「最後の福岡だから気合は入ったんだけど。なかなか体も言う通り動かなかったりする中で、いいところを見せようと思ったんだけどな…」と悔しげな表情を浮かべつつも、その目は早くも引退ロード第3弾となる30日の有明大会に向けられた。
武藤は丸藤、稲村愛輝と組み、棚橋、真壁刀義、本間朋晃組と対戦する。武藤よりも目立つと宣言する棚橋に対して「俺に負けないようにとか言うけど、変な話、ケツ出せば目立てるし」と冗談めかしつつ「やっぱりレスラーとしてはベストバウトに選ばれるような目立ち方の方がかっこいいよな」と提言した。
武藤は昨年2月の潮崎豪とのGHCヘビー級王座戦が評価され、58歳でベストバウトを受賞した自負がある。だからこそ、45歳になり満身創痍でリングに立つかつてのまな弟子にもベストバウト級の試合を期待する。
そこで「老いを楽しむこと」と自身の哲学を明かし、「年を取ってくればあちこち痛くもなる。だけど、それを痛く感じるか楽しめるかで違うんだよ。痛みすら楽しむ。しんどいことを楽しめるかだ」と棚橋に説いた。
また、親交の深い武尊も気にかけている。6月に那須川天心との頂上決戦で敗れた後は思い悩んでいる様子があったため「K―1にマスクマンで出ればいいじゃんって。でも、マスクは違反だからペイントを塗ってグレート・タケルで出ればいいじゃないかって提案してきた」という。
現在、武尊は再起に向けて米国で始動している。武藤は「新しいことに挑戦しているみたいでよかった」と安堵の表情を浮かべつつ「酒も一滴も飲まないほどストイックなんだよ。でも、今はストイックを追求して、武尊にはK―1の王者であってほしい」と復活に期待をかけた。エールを送られた棚橋と武尊の今後に注目だ。











