〝IQレスラー〟桜庭和志(53)が王者・船木誠勝(53)からギブアップ勝ちを収め、ノアのGHCナショナル選手権(30日、東京・有明アリーナ)へ弾みをつけた。

 16日の福岡国際センター大会では鈴木秀樹と組み、船木、拳王組と激突。王座戦では「GHCマーシャルアーツルール」(KO、TKO、ギブアップのみで決着)が採用されるため、この日の前哨戦は同様のルールに加え、カットプレーも反則とみなされるダブルバウトルールが取り入れられた。ちなみに反則をレフェリーに見つかるとイエローカードが出され、3枚で反則負けとなる。

 ともに、かつてはUWFの流れをくむ団体で活躍した2人は先発で対峙し、約5分間の組み合いを展開。場内は物音一つ立てられないほどの緊張感が漂った。

 中盤、桜庭は船木のスリーパーで捕まりとピンチに陥った。そこにパートナーの鈴木が思わずカットイン。レフェリーに注意のイエローカードを出されるが、これで窮地を脱した。

 終盤には果敢に攻め込んだ桜庭が船木のランニングローキックをかわし、最後はスコーピオンレッグロッグで勝利を奪った。

 試合後、桜庭は「最初のうちはペースを握られちゃったというか、僕の思った動きができなかったので」と試合を振り返りつつ「船木さんは何を考えているかわからないからやりづらいし、なんか読みづらいんですよ」と警戒心を強めた。

 2人の一騎打ちは2007年の大みそかの格闘技イベント「Dynamite!!」(京セラドーム大阪)以来。この勢いのまま、赤いベルトを手中に収めることができるか。