もはや敵なしとなれば「あの人」も超えるのか…。パ・リーグのCSファイナルステージ第1戦が12日に京セラドーム大阪で行われ、リーグ覇者のオリックスが5―0でソフトバンクに快勝。アドバンテージの1勝を含めて対戦成績を2勝0敗とした。レギュラーシーズンで2年連続の投手4冠に輝いたオリックス先発のエース山本由伸(24)は8回無失点、10奪三振と好投。圧巻投球で、がぜん今オフが注目されている。
初回から150キロ超え直球と高速フォークを中心にソフトバンク打線を翻ろう。4回までに毎回を含め5三振を奪うなど、つけ入るスキを与えなかった。5回に連打と犠打で一死二、三塁の窮地を背負っても豪腕は冷静そのもの。直後からギアを一段階上げ、後続2人を空振り三振でねじ伏せるなど、8回116球で降板するまで終始ソフトバンクを圧倒した。
「1イニングずつしっかり抑えることを意識した。リードをもらっていたので、点差を守ることだけ考えて投げました」(山本)
大事なCSファイナル初戦で「これぞエース」という力投を見せたばかりか、この勝利で今季は7月16日の楽天戦(楽天生命)で黒星を喫して以降、11戦負けなし。CS登板に至っては昨季ロッテとのファイナルで完封劇を演じているため、これで17イニング無失点だ。シーズンでも短期決戦でも「負けない由伸」には、他球団はお手上げ状態だろう。
これだけの無双投手とあって、今オフ「急騰」が確実視されている年俸の面でも、今から注目が集まっている。
球界を代表する右腕は昨シーズン、公式戦で最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振という「投手4冠」を達成。そこにリーグ優勝も加わったおかげで推定年俸は1億5000万円から一気に2倍増以上の3億7000万円に跳ね上がった。
だが、今季はリーグ連覇に加え、自身も2年連続で投手4冠。しかも6月18日の西武戦ではノーヒットノーランも記録した。こうなると現在の3億7000万円からの2倍以上はもちろん、現在球界年俸1位の楽天・田中将大(推定9億円)にどこまで迫れるかが、球界では話題となっている。
「先々のことを考えれば、今オフにマー君超えもあるのでは…」と予想する球団OBは、その背景をこう説明する。
「メジャー行きが噂される由伸ですが、現在メジャーには25歳以上でないとアマチュア選手とみなされ年俸が抑えられるルールがある。このため由伸のメジャー行きは25歳になる23年オフが既定路線と言われています。その際の移籍はもちろんポスティングですが、球団側は今季を含めたチームへの貢献も踏まえ容認する構え。そうなると、23年オフにポスティングによるメジャー側からの金銭も見込めますから、今オフに由伸に大金を投じても大きな負担にはならなくなる」
果たして天井知らずの山本の年俸はどこまで上積みされるのか。こうしたスーパースターの出現を機に、今後の日本選手の給料事情も大きく変わっていきそうだ。












