オリックスが土俵際で踏みとどまった。9月30日のロッテ戦(京セラドーム)は3―3で迎えた土壇場の9回、二死三塁から福田が3ボールから意表をつくセーフティーバントを決めて劇的サヨナラ勝ち。ソフトバンクの勝利が伝わり、負けか、引き分けでも連覇の夢がついえる中、執念の攻撃で望みをつなげた。
エースの山本由伸投手(24)は7回を7安打されながらも2失点に抑える力投。粘ってサヨナラを呼び込み「みんなで勝ち取った1勝。自分に勝ちは付かなかったけど、何とか追い越されずにつなげたのはよかったポイントでもある」と振り返った。防御率、勝ち数、奪三振の個人タイトル三冠は確定。さらには2年連続の沢村賞受賞も確実にさせているが、そんな無双右腕の飛躍の裏には「王様のイス」がある。
この日、バックネット裏から声援を送ったのは〝浪速の最強マダム〟マダムシンコ(本名・川村信子氏)。洋菓子店の会長で長らく京セラの球場スポンサーも務めるシンコは選手や福良GMらとも交流があり、山本ともメールをやりとりする仲だ。お気に入りのスポーツ選手や芸能人を自宅に招待してもてなしており、山本も2年前に招かれた。庭には〝王様のイス〟と呼ぶ開運のイスがあり、そこに山本を座らせたところ昨年に一気にブレーク。タイトル総ナメで沢村賞を獲得する大躍進につながった。
10年以上前に骨董品店で見つけた木製の大型のイスで、これまでゴルフのジャンボ尾崎、阪神・掛布雅之氏らが座って好成績を叩き出し、漫才コンビの千鳥や博多華丸・大吉も座ってお笑い界のスターに駆け上がった。「すごいやろう。それで昨年18勝ですからね。どっかの国の王様のイスと思うわ。宝塚の人もトップになったし、運が上がる。座りたいと言う人はいっぱいおるけど、座るだけじゃなくて自分で努力をしないとダメよ。山岡くんや宮城くんもウチに来たらいいねん」と呼び掛けた。
無双右腕にあやかって今後は〝シンコ詣で〟になるかも…。












