今季限りで引退するオリックス・能見篤史投手兼任コーチ(43)が30日のロッテ戦(京セラドーム)で引退試合に臨み、現役シーズン最後のマウンドで腕を振った。

 絶対に負けられない重要な一戦。2―2で迎えた8回にマウンドに上がり、打者・安田にストレートを4球投げ込み、最後は145キロの速球で空振り三振に仕留めた。1アウトを見事に取ると、中嶋監督自らマウンドに駆け寄り、左腕の腰を叩いてねぎらった。

 試合後にはセレモニーに臨み「阪神では16年間いろいろな指導者、ファンに支えられてプレーできた。野球選手として成長させていただいて感謝でいっぱい。オリックスではやさしく迎え入れてくれ、ありがとうございます。まだまだチームは強くなる。中嶋監督と2年間、野球選手をできて1つも悔いはない。やりきりました。素晴らしい人たちに恵まれて、また新しい野球を教えていただいた。伸びしろのある選手と、いろいろ話すことができて幸せでした」と言葉を詰まらせながら感謝の言葉を並べた。

 18年間の現役生活は終わるが、ポストシーズンを見据え「今シーズン、まだ先がある。選手兼コーチとしてサポートし、全力を尽くして頑張ります」と力を込めた。

 チームメートを代表して宮城、そして古巣の阪神OBの鳥谷敬氏が登場して花束を贈呈。最後はナインに軽々と胴上げされ、満面の笑顔を見せた。