意表をつくバントが絶体絶命のピンチからチームを救った。オリックスは30日のロッテ戦(京セラ)で3―3と同点に追いつかれた9回、紅林の二塁打などで二死三塁とし、福田が3ボールからセーフティーバントを敢行。強めの打球が一塁方向に転がり、これが内野安打に4―3と劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

 先発・山本が7回2失点と踏ん張り、2―2のまま終盤に突入。8回に相手投手・益田の暴投の間に三走・宗が本塁を陥れて勝ち越すが、9回に平野佳が藤原に同点打を許す。仙台ではソフトバンクが楽天をリードし、オリックスが黒星、引き分けでも優勝が決まる。

 連覇の夢がついえる絶体絶命の場面で、福田が魂をバットに込めた。「3ボールになってから、まさかバントをやってこないだろう、と思った。オスナの球の勢いがすごくて簡単に打てないと思った。ストライクが来るだろうと思って、一塁側にやった。ホントはもうちょっと投手寄りをねらっていた。でも、すごいいいバントになってよかった」としてやったりの表情だ。

 ソフトバンクの胴上げを阻止したが「もう負けられない。あと1試合、優勝できることを信じてやるだけ」と10月2日の楽天との最終戦(楽天生命)をにらんだ。