仙台でオリックス・中嶋監督が5度、宙に舞った。143試合目でつかんだ奇跡の逆転優勝。ソフトバンクとの熾烈な優勝争いを制し、1995年、96年以来となる連覇を達成した。
5―2で迎えた9回、2年目の阿部が最後の打者・渡辺を左飛に打ち取って勝利。ハイタッチが繰り返される中、球場の大型ビジョンでソフトバンクがロッテに敗北の瞬間が映し出されると、ナインが大はしゃぎでマウンドに集まった。
顔をくしゃくしゃにさせた中嶋監督は「感無量というか、こんなことが起こるのかと信じられない気持ち。最後の試合で決まると思ってなかったし、選手が本当によく頑張ってここまで連れてきて来てくれた。この勝利をありがとうと言いたい。最後まで、ここまでやれる選手たちを誇りに思う。選手たち、おめでとう!」と声を詰まらせた。
絶体絶命の状況だった。オリックスが逆転優勝するには2日の楽天戦(楽天生命)に勝利し、ソフトバンクがロッテに敗北する一択しか道がない。そんな中で先発した田嶋は4回に無死満塁のピンチを招いて降板すると、2番手・比嘉がギッテンスに左前に運ばれ、痛恨の先制点を与えてしまう。
勝つしかない試合で2点を追う展開。今季、何度も劣勢をはね返してきた打線は、5回に無死満塁と田中将を追い込み、伏見の右前打と福田の左翼線を襲う適時二塁打で一気に逆転に成功する。その後は宇田川、山崎颯と中継ぎ陣が踏ん張って反撃を断ち切ると〝神風〟が吹き始める。千葉ではソフトバンクがロッテに逆転を許す展開…。
9回には伏見が2本目の適時打を放って決定的な2点を追加した。わずかな可能性を信じて戦ってきたナインに歓喜の瞬間が訪れた。
2年連続で神経のすり減る戦いを制したオリックス。指揮官は「まだまだ先がある。ウチは投手陣の頑張りがなかったらここまで来れなかった。野手陣も頑張ってください」とCSに向けてハッパをかけた。昨年、逃がした日本一の栄光を取りに行く。












