快進撃の裏にプロレスリングマスターの存在あり。女子プロレス「スターダム」の〝お騒がせ女〟ことジュリア(28)が、1日のシングルのリーグ戦「5★STAR GP」優勝決定戦(調布)で中野たむとの激闘を制し、初優勝した。

 この日のフィニッシュは奥の手・ノーザンライトボムだった。実は今回のリーグ戦に臨むにあたり、ジュリアには明確なテーマがあった。

「今までは最後はグロリアスドライバーで(勝利を)取ってきたけど、今回のリーグ戦は一つひとつの技を磨いて、どの技でも3カウントを取れるところまで持ってこようと意識した。自分の持っている、どの技でもフィニッシュできるようにするってことだね」

 実際、ブルースターで勝利した公式戦は、蜘蛛の巣(対羽南)、ステルスバイパー(飯田沙耶)、雁之助クラッチ(対スターライト・キッド)、グロリアスドライバー(対なつぽい)、岩石落とし(対白川未奈)、ビアンカ(対壮麗亜美)、フロントネックロック(対上谷沙弥)とすべて違う技で終わらせた。

 ヒントを得たのはリーグ開幕前のこと。来年2月に現役を引退するノアの〝プロレスリングマスター〟こと武藤敬司(59)の試合を見た時だ。

「武藤さんはシャイニングウィザード、足4の字固め、フラッシングエルボー、ムーンサルトなど限られた技で試合を組み立て、どの技でも勝てるじゃん。ジュリアもその域まで持っていきたいと思ったんだ」と明かす。

 今回のリーグ戦で目標に少しでも近づいたのは事実。ただし、まだまだ届かないものがある。「武藤さんは登場するだけで、いいものを見たって感動を与えてくれる。歴史が詰まった背中、存在感には勝てないし分厚いなって。もちろん、少しずつでもそこを目指したいね」

 新章が幕を開けたジュリアが、次なるステージへ向かう。