敗れはしたが、優勝にまた一歩近づいた。首位ソフトバンクは27日の西武戦(ベルーナ)に1―4で敗戦。2位オリックスも敗れたため、ゲーム差は1のままで変わらず、優勝マジックは1つ減って「3」となった。
試合後、ライバルの取りこぼしを知った藤本監督は「ああ、本当ですか。じゃあ、試合なかったということで。そうでしょ、両方とも負けたんやから。もう切り替えていくしかないんでね。残り4試合、全力でいくだけです」とショックを引きずることなく、前向きに語った。
ハラハラドキドキの優勝争いの中、重圧に押しつぶされてもおかしくないが、チームの雰囲気はすこぶるいい。ムードの良さを象徴するのが、牧原大成内野手(29)に向けられる優しい視線だ。
先週あたりから選手やスタッフ、球団関係者の間で「あと何打席足りない?」「ギリギリ届くか?」といった声が上がっているとか。27日時点で牧原大は今季423打席…。話題は、残り4試合であと20打席に迫っている牧原大の「規定打席」について。1試合に多くて5打席あるかどうかだけに、現実的には厳しい数字だ。
今季、幾度となくチームを救った男ゆえに何とか届いてほしい――。チーム内からはV争いの状況を承知の上で「上位打線で使ってほしい」と、情を込めた声もあるほど。ハイレベルな守備力を誇り中堅、二塁、三塁、遊撃をこなす。だが、いずれも出場試合数が「ゴールデン・グラブ賞」の基準に満たない。これにも「日本でもメジャー(のゴールドグラブ賞)にならって、今季から『ユーティリティー枠』を創設してほしい」と、チーム内から訴えるような声が上がっている。
牧原大の献身性を十分に認められているからこそ、キャリア初の「勲章」を手にしてほしいとの思いが周囲にはある。












