全日本プロレスのエース・宮原健斗(33)が、新3冠ヘビー級王者の意地を見せつけた。

 19日後楽園ホール大会のV1戦で野村直矢(28)と対戦。前夜の「50周年記念大会」(日本武道館)で諏訪魔から同王座を奪取してから、約16時間後の防衛戦となった。

 しかも、同じ18日のセミで行われた「次期挑戦者決定戦」でジェイク・リーを下した野村はわずか43秒で決着をつけており、コンディション面の不利は否めない。

 その上、ジェイクを秒殺したスピアーの奇襲攻撃を食らい、苦しい展開を強いられた。鉄柵攻撃、フットスタンプで腹部を狙われ、苦悶の表情を浮かべる宮原。それでもインフィニティ(リバース式変型エメラルドフロウジョン)を回避するや、カウンターのブラックアウト(ヒザ蹴り)が炸裂。最後は渾身のシャットダウンスープレックスホールドで決着をつけた。

 試合後は野村とグータッチで健闘をたたえ合い、会場は大きな拍手に包まれた。勝利の余韻に浸る間もなく、リング上には大森隆男(52)が登場。10月22日の新潟・三条市厚生福祉会館大会での挑戦を求めた。

 宮原は「心の奥底ではな、あなたの奮起を待っていたんだよ。30年のキャリア、すべてぶつけてこい」と受諾し、V2戦での激突が決定的となった。

 団体創設者の故ジャイアント馬場さんの出身地で、相手は馬場さんの最後の教え子・大森。宮原は「シチュエーションは整ったな。あとはすべてあなた次第だ。俺から引っぺがすのは大変だぞ。さあ、世の中のおじさまたちに夢を見せてもらおうか」と強気に口にし、本格的にスタートする防衛ロードを見据えた。