阪神は17日の巨人戦(東京ドーム)に2―3で敗れ、この瞬間にチームの今季優勝の可能性が完全消滅した。

 阪神の最後のリーグ制覇は2005年。17年連続のV逸は「暗黒時代」と呼ばれた1986年~02年までの長期低迷期と、ついに並ぶことになった。試合後、矢野監督は「そりゃもう厳しいというのは十分分かっているしね。もちろん優勝というのは狙って、そこを目指してやってきたので。まあまだ目標もあるので、しっかりやっていきます」と力なく語った。

 矢野監督は今春のキャンプイン前日となる1月31日に、今季限りでの指揮官退任の意向を電撃的に表明。〝背水の陣〟で臨む1年となったが、開幕から1勝15敗1分けと3、4月は苦しいスタートを余儀なくされた。最大で16あった借金をオールスターブレークまでに返済するなど反攻もみせたが、その後は近本、大山ら主力野手陣に新型コロナウイルス感染者が相次ぎ、勝負どころの8月で手痛すぎる8連敗。首位・ヤクルトどころか2位・DeNAにも大きく突き放された。

 今後の目標はCS出場→下克上での日本シリーズ制覇へと切り替わることになるが「(CS出場権は)守りにいって取れるものではない。奪い取るしかないと思っているし、消極的な野球というのは、ずっと言っているように俺らの野球ではないし、それでCSというものが取れるとは思っていない。より積極的にというのが必要やし粘りとかも、もっともっと必要になってくる。結局は自分たちの野球がどれだけできるか。それしかないと思っている」と自身に言い聞かせるように矢野監督は声を振り絞った。

 藤原崇起オーナーはこの日の試合を受け「チームの勝利を信じて応援いただいたファンのみなさまに、優勝をお届けすることができず残念に思います。これから、チームはCS進出から日本一へのチャンスに向かって、一丸となりその目標に向けて頑張ってくれるものと信じております」とのコメントを球団を通じて発表した。