「白河越え」まであと1勝――。第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)は22日に決勝戦を迎える。21日は仙台育英(宮城)と下関国際(山口)の両校が甲子園室内練習場などで前日練習を行い最終調整。東北勢初の選手権制覇を狙う仙台育英の須江航監督が、ファイナルを前にオンライン取材に応じた。

 強力投手陣を擁して盤石の継投策で、3度目となる決勝に駒を進めてきた。一方、相手は優勝候補を次々に撃破して勢いそのままに勝ち上がってきた。須江監督は「大阪桐蔭や近江という選抜大会の優勝、準優勝チームに勝ってきているチームなんで勢いもある。でも、勢いだけじゃない。冷静に見た時に細部にこだわりがすごくあるチーム。打者一人ひとりのタイミングの取り方だとか、バットのラインの入れ方だとか、守備のバックアップだとか、組織的なプレーとか、投手の起用法だとか、こだわりがすごく強い。叩き上げられてきているチーム」と下関国際の印象を語った上で、決勝戦の展開を次のようにイメージした。「当たり前だが、一番苦戦すると思っている。そういう中で、チームカラーとしては似ている。粘り強さが身上のチームだと思うんで、息苦しい甲子園の決勝戦の今までの歴代の中でも、競ってどっちに転ぶか分からないゲームになると思う。そこで1点でも多く取れていたらいいなと思っているが、そんな理想の展開にはならないと思うんで最後まであきらめないで戦いたい」。

 東北勢にとって優勝旗の「白河越え」は悲願。須江監督は東北への思いを何度も繰り返し、決勝戦に向けて「東北は一つ。東北の代表だと思っている。明日は東北の皆さんと一緒に戦いたい」と〝オール東北〟での日本一を誓った。