ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY 2022」初制覇に王手をかけた清宮海斗(26)が、恩師への〝卒業論文〟提出を誓った。N―1制覇からのGHCヘビー級王座(現王者は拳王)奪回を狙うが、残された時間は多くない。来年2月に引退予定の武藤敬司と王者として再会することを熱望しているからだ。
清宮は5勝2敗でBブロックを突破し、鈴木秀樹との優勝決定戦(3日、大阪)に進出。1日の会見で「鈴木秀樹を倒して頂上にいきます」と力強く語った。
今年は1月の新日本プロレスとの対抗戦(横浜アリーナ)でオカダ・カズチカにタッグ戦で敗れるなど苦難の時期が続いた。だが7月の日本武道館大会で、武藤との一騎打ちに勝利。「ご褒美」としてドラゴンスクリュー、足4の字固め、シャイニングウィザードを継承し、7月金沢大会では直接指導も受けた。
そんな武藤殺法がさえわたってリーグ戦を勝ち進んだ清宮だが「まだまだですね。うまく体が流れに乗れる時もあるし、ダメだなと感じる時もある」と課題も口にする。その上で「引退する前に『モノにしたな』って思ってもらいたいですね。すごい課題だと思っていますが、武藤さんが引退される前に、リング上で肌を合わせた時に武藤さんに感じてもらいたいですね」と引退ロード中の再戦に意欲満々。引退が来年2月であることを考えると、武藤が現役中の免許皆伝ハードルは、かなり高いが、自分なりの答えを師匠に〝提出〟するつもりだ。
さらにノアの未来に安心して去ってもらうためには、自身が団体最高峰のGHC王者として見送るのが理想だという。清宮は「これだけの経験をして、このN―1でそれを超えていけなかったら僕としても後がないので。後がないと思いながら戦っているので、優勝して、ベルトを巻いた姿で武藤さんともう一度お会いしたいなと思いますね」と目を輝かせた。
刻一刻と近づいているタイムリミットまでにGHC王者に返り咲くには、N―1制覇が最短距離にしてラストチャンスとなる可能性もある。「あらゆるチャンスをいただいたので。ここでやるしかない。自分の新しいプロレスを見せるなら今だなと思ってます」。開眼した清宮が、一直線に頂点へと突き進む。












