阪神は20日の広島戦(マツダ)に3―5で逆転負け。勝てば2位浮上もありえた一戦で星を取り損ね、借金3の4位へと順位を落とした。3―1と2点をリードして迎えた7回に右翼・佐藤輝、中堅・近本の連続失策などで、この回だけで4失点。大切な試合の大切な場面で、課題の守備難がまたも顔を出してしまった格好だ。

 レギュラーのミスが敗戦に直結しただけに指揮官の落胆も大きい。就任当初からナインたちのミスを責めることは極力避けてきた矢野監督だが、この日の試合後ばかりは佐藤輝、近本の失策について「本人に聞いてくれよ」と〝塩対応〟に終始。怒りを押し殺した表情で球場から引き揚げた。

 阪神は昨季まで4年連続で12球団最多の失策数を記録していたが、今季開幕当初の3、4月まではリーグ最少の失策数を維持するなど、守備難解消の兆しは見えていた。ところがその数は5月以降から徐々に増え始め、今やリーグ3位の53。7月は14戦11失策と特にここにきてミスが目立ち始めている。

 井上ヘッドも「看板選手がポロポロやって、特に外野手がああいうミスをすると致命的。投手の信頼をなくすエラーになると大変なことになる。もう一回ふんどしを締め直していかないと」と危機感を募らせた上で、手元から「こぼれ落ちた」1勝を悔やんだ。