〝魔界の住人〟グレート・ムタと新日本プロレスの支配者・グレート―O―カーンの初共闘は、まさかの結末に終わった。
3日のノア大阪大会では、ムタ、オーカーン、NOSAWA論外がトリオを組み、「金剛」のGHCヘビー級王者・拳王、征矢学、タダスケ組と対戦。決戦に先立って行われた先日の会合では「魔界と帝国」による同盟が締結され、周囲の期待も高まっていた。
オーカーンに続きムタがエディオンアリーナ大阪第1競技場に姿を現すと、会場の空気が一変。異次元空間に包まれた。1990年9月7日、ムタが日本に初上陸したのが同会場だった。あれから32年。来年2月に予定される武藤敬司の引退に伴い、化身のムタも来年1月22日横浜アリーナ大会でラストマッチを迎えるため、今回が大阪でのムタ最後の試合となった。
先発でリングに立ったのはオーカーンだ。拳王と対峙し、挑発合戦を繰り返す。さらに場外に出ると本部席にあったGHCヘビー級のベルトを手にし、そのまま投げ捨てる暴挙に。怒りの拳王をすかし、触れないままムタにタッチした。
天に向けて毒霧を放ったムタは、客席の女性から携帯型扇風機を奪ってすずむなど魔界ワールドを炸裂。さらにオーカーンが舌なめずりしながらタダスケの首を絞め上げると、ここにムタも加わり見せ場をつくった。
その後、オーカーンが大空スバル式羊殺しでタダスケを捕らえると、拳王が竹刀攻撃で救出に。さらにレガースに火をつけてのキック「蹴炎」を狙いオイルを取り出す。
ここで拳王がもたついた瞬間を逃さなかった。ムタが近づき、逆に火炎攻撃を発射。さらに閃光魔術弾をタダスケに浴びせるや、最後はオーカーンがエリミネーターでトドメを刺した。
見事に同盟の力を発揮したが、これで終わらなかった。試合後、リング下の拳王を挑発するオーカーンに忍び寄ったムタは、緑の毒霧を噴射。「シーユー・スーン。メイビー・ユナイテッドステイツ、アンド・ヨコハマ? メイビー、ニュージャパン、トゥー」と謎の言葉を残し魔界へ帰って行った。
一方、ムタに裏切られ顔面を緑に染めたオーカーンは床を這いつくばりながらバックステージへ。「苦しい…。もうヤダー。この余、帝国の支配者を裏切ったな。その脚折って、トドみたいに地べた這いずりまわして、愛犬がご主人様の顔をベロベロ、びちょびちょになめるように、余の靴をなめさせて生き恥さらしてやるんだ。殺してやるんだ!」と絶叫し、奇声を上げながら立ち去った。












