阪神が24日のDeNA戦(甲子園)に1―0で勝ち、今季初めて勝率5割に到達した。この日は球宴休み期間前のラスト試合ということもあり、矢野燿大監督(53)は「本当に3月、4月を考えたらここまで来られるというのは、簡単に想像できるわけではなかった」としみじみと総括。開幕9連敗スタートで最大借金は16まで膨らんだことを思えば、前半戦5割ターンは、よく息を吹き返したとも言えるだろう。
一方で、首位・ヤクルトの背中は、11ゲーム差とまだはるか先。CSではなく、あくまでVに照準を定めるのであれば、後半戦でも借金16を解消したようなペースで勝ちまくり、逆に貯金16するぐらいの白星街道が必要となる。
そこでカギを握りそうなのは8月1日からの恒例の長期ロードだ。2日の巨人3連戦(東京ドーム)を皮切りに24試合の長期にわたり、本拠地・甲子園を高校野球開催のため、留守にする。「この期間を勝ち越して甲子園に戻るようなら、阪神は本当に不気味で怖い」と警戒しているのが、首位を走るヤクルトの関係者だ。
「ウチも去年は8月は東京五輪があって1か月〝ヤドカリ生活〟があったから。やってみて分かったけど真夏の暑い時期にあれは結構、しんどかった。逆に9月に神宮に帰ってきたときに、みんなのテンションが自然とあがったのをよく覚えているし、より落ち着いて戦えるようになった」
五輪開催年だった昨年のヤクルトは、本拠地・神宮球場が隣接する五輪会場の国立競技場の資材置き場となったため、2か月の間、9カード連続で〝神宮以外〟の球場で戦った。
ヤクルト関係者が「地の利の重要性」を口にしたのは、この〝ロード〟期間を10勝8敗3分けで乗り切り、本拠地・神宮に戻った9月15日から9連勝、10月にも7連勝と当時・首位の阪神との距離を急速に縮め、一気に抜き去った経験があるためだ。
矢野監督が描く逆転Vへのシナリオも、これに近いものとなる。阪神は恒例の「死のロード」を「逆襲ロード」に変えられるか。












