この先どんな道が待ち受けているのか――。巨人を自由契約となった村田修一内野手(37)が11日、自主トレを行う神奈川県内のグラウンドで本紙の直撃に応じ、「男の引き際」について語った。衝撃の通告から3か月。NPB球団からのオファーを待ちつつ、現在は独立リーグ入りも視野に入れて始動している。その一方で年を越し、変化し始めた心境も吐露。自分の置かれた立場を冷静に見つめる男は「第2の野球人生」まで見据えていた。
――この日は三塁ノックにフリー打撃まで敢行。年明け早々ですが、軽快な動きでした
村田:練習は例年の同時期と変わりませんよ。変わったのは所属球団が決まっていないこと。今は野球は“趣味”でやっていますから(笑い)。
――NPB球団のオファーはまだ届かない
村田:ないですね。野球は続けたいですし、こうやってやっているうちは独立リーグも視野に入れています。(NPB球団から)今月中に「キャンプに参加しませんか」という話が来なければ、そういった道に進むしかありませんし。1月中には結論を出します。
――ところでNPBの球団に対して自ら売り込みのアクションはかけているのか
村田:かけています。いけるところは自分でずっとやっているんですけれど、どこも育成方針だとかでね…。「今のところはない」っていう答えしか返ってこない。自分としてはできることはやったんで。何もしないでただ待っているだけじゃないんでね。「必要ない」って言うところに何回もお願いしても仕方がない。今までは必要だと言われて野球をやってきましたが、そういうところがNPBになくて、独立リーグから必要だと言ってくれれば、独立リーグでやります。その上でNPBに戻れないのであれば、いつかは辞めないといけないと思います。高校、大学と野球をやってきましたけれど、周りはみんなどこかで辞めました。それが人よりもちょっと長かったのかなと…。いつかは現役を上がらないといけませんから。生涯現役はないんでね。
――家族にも意思は伝えている
村田:もちろん話しています。そういう態勢を取って、7月末の支配下選手登録の期限まで野球をやってみて、NPBのお誘いがなければ辞めるかも、と。そうなれば“自然引退”。“ナチュラルリタイア”ということになりますかね。
――男として気持ちの整理ができたように聞こえる
村田:実家に帰って両親とも話して、これからはそういう形で進んでいこうと思っていると話しましたしね。選手として、2000本打つだけがすべてじゃない。ただ僕はそこに選ばれなかったっていうだけ。実績として野球界で何もしていないかといえば、やっただけの自負は自分の中にありますからね。それを持って次に進んでいこうと。両親は「そういう考えなら、引退試合だって別になくてもいいじゃないか」と言ってくれました。ヨメさん(絵美夫人)は「引退試合はしてほしい」って言っていますけれどね。確かに、最後の打席がどうだったかと言われると覚えていませんけど。
――納得できない周囲も多いはずだが…
村田:みんなが納得してくれる格好にはしたいですが、前半戦まで(オファーを)待って、なければないでしょう。家族もあるし、いつまでも現役、現役って待っても仕方がないですしね。待っている間に第2の人生のステップを踏めるのなら、踏んだほうが人間としてはプラスになるんじゃないかなと。体が動くうちはやりたいとは思いますけれど、話がないならないで次に進まないとどうしようもない。そうしたときに、どうやって次の人生に進むか。独立リーグで野球を続けるのも一つだと思いますし。入ってみないと何年やるかはわからないけれど、でもNPBには戻れないだろうな、と。それを考えたときには指導者の道も一つですよね。
――ずいぶん先まで見据えている
村田:(球界が)これから世代交代するなら、今度は僕が“その次の選手”を育てたろうかなと。「そろそろ世代交代じゃないですか?」と今度はこっちが言う番にね。それも次の野球人生としてはありかな、と思っています。需要があれば、そこに自分の力を供給するだけ。NPBに現役選手として需要がないのであれば、次のところで野球に携わっていくというスタンスは取りたいかな。
――そうは言ってもNPBで現役続行の道が最優先。まだまだ可能性が消えたわけではない
村田:もちろん可能性はありますけれど、シーズンが始まって7月31日までに話がなかった時には「“ナチュラルリタイア”も視野に入れている」ってことです。(昨年中は)この状況は想像していませんでしたし、年内にどこか決まればいいかなと思っていましたけれど…。体も故障していないし、動けるのは間違いない。最後の最後まで一軍でやっていたことは、みんな知っているはずなので、あとは選ぶ方の兼ね合いとタイミング。まあ、入るのも辞めるのもタイミングですよ。野球に真剣に向き合うにはいい1年になるのかな、と今は思っています。












