阪神は8日の広島戦(甲子園)を3―3でドロー。6日のDeNA戦(甲子園)に続き、2戦連続で延長12回までもつれ込んだ4時間53分の戦いを、総力戦で戦い抜いた。

 開幕以降、チームの大きな課題となってきたブルペン陣がこの日は奮闘。4回5安打3失点で降板した先発・藤浪の後を受け、桐敷―浜地―小川―アルカンタラ―岩崎―湯浅―馬場の7投手が8イニングを無失点でつないだ。

 中でも出色の出来だったのが10、11回とイニングをまたいで無安打無失点の好救援を披露した湯浅京己投手(22)。矢野監督からチームの新守護神として指名されている右腕は、威力のある直球を軸に強気の投球でカープ打線をねじ伏せ「今年初めての回またぎとなりましたが、自分の間合いで投げることができた。10回を投げ終えた時点で続投の指示がありましたが動揺もなく『自分のやるべきことをやろう』と思いました」。日を追うごとに表情からは、自信がにじみだしている。

 矢野監督も「延長(12回)まで行くことを想定すると、あそこで2回(またいで)行ってくれたらいいなと。素晴らしい投球と気持ちを見せてくれた」と高く評価した。

 昨季までチームの絶対的守護神として君臨したスアレス(現米パドレス)になぞらえた「ユアレス」のニックネームもチーム内では定着しつつある。BC富山を経て2018年のドラフト会議で6位入団した苦労人右腕。シンデレラストーリーはまだ始まったばかりだ。