オリックスの宮内義彦オーナー(86)が21日、今年限りでオーナー職を辞すると発表した。後任にはグループ代表の井上亮CEOが就任する予定。

 京セラドーム内で会見した宮内オーナーは「オーナー会議でも諸先輩がおられなくなって超最高齢になり、そろそろということを考えて心づもりをしていた。次の世代に渡したいのはここ数年考えていたこと」としながら「最下位のオーナーがやめるのは面白くない。優勝ということであればとてもいい。30数年やっていきなりというより、あと1年という形も悪くないかなと。願望としては、オーナーがやめるなら何が何でも日本一になって胴上げしたい、となってくれないかな、と思った。選手がどう思うかわからないが、励みになれば」と笑顔で退任理由を明かした。

 1988年に阪急から球団を買収し、オーナー職に就任。95年、96年には阪神・淡路大震災を乗り越えて連覇を成し遂げた。しかし、その後は優勝から見放され「強い体質だったのが、どうしていつの間にか低迷することになったのか。徐々に強さがなくなると、それがマンネリになる。体質が変わってしまった」と低迷期を述懐した。

 昨季、25年ぶりにリーグ優勝を果たして歓喜の胴上げをされた。悲願達成に「ネガティブな面が払拭された」とした宮内オーナーは「低迷すると夏ごろになると〝今季はもういいや〟とあきらめになる。それが昨季は最後の試合、最後の回まで緊張感のある稀有なシーズンだった。パ・リーグは戦力が均衡している。一番執念を持ってやってくれた。強いチームの基本。あきらめるチームは落ちていく。勝つといううれしさが身についてきた。化ける選手がたくさん出た」とチームの成長を感じ取った。

 連覇のかかる今季が自らのラストイヤー。「力を継続し、さらに伸ばすこと。もう1回胴上げしてくれると思う」と総帥は選手にハッパをかけた。