西武のドラフト1位・隅田知一郎(22=西日本工大)と同2位・佐藤隼輔(22=筑波大)の新人左腕コンビに〝最強デュオ〟結成の期待がかかっている。

 埼玉・所沢の球団施設で行われている新人合同自主トレでは、4球団がドラフト1位指名で競合した注目の隅田が「年末から投げれる肩を維持してきた」と抑えられない手応えで、19日に早くも2度目のブルペン入り。立った3位・古賀悠斗捕手(22=中大)を相手に36球を投げた。前日18日には隅田に刺激されるように2位・佐藤も合同自主トレで初めてブルペンに入り、やはり立った捕手相手に26球を投じている。

 西武にとって、昨秋のドラフトが本当の意味で「成功」と評価されるかどうかは両左腕の活躍が絶対条件。隅田と佐藤の〝SSコンビ〟がそろって前評判通りの活躍を見せ、先発陣を活性化させることができれば、渡辺GMがここ数年念仏のように唱え、待望してきた「投手王国」が現実のものとなっても不思議ではない。

 昨今の西武では同年のドラフトで入団した選手のうち、2人そろって大成したケースでチーム力が格段に上がっている。その最たる例が01年ドラフト組でチームの象徴となった中村(2位)、栗山(4位)の〝骨牙デュオ〟。13年ドラフトで入団した森(1位)と山川(2位)は18年、19年の〝パ・リーグMVPデュオ〟へと成長を遂げ、リーグ2連覇の原動力となった。

 隅田と佐藤は日々のキャッチボール相手でもあり「普段から仲良くしているので敵対視とかはない。ともに高め合っていければいい。(寮の)部屋でも、ずっと一緒にいる。一緒にお風呂にも行きます」(佐藤)。その仲良しぶりは、かつての森、山川コンビをほうふつさせる。即戦力の新人左腕2人が額面通りの働きを見せればチームは再び黄金期を迎え、来オフ以降に「21年は神ドラフトだった」と語られるはずだ。