体操の全日本団体選手権(東京・国立代々木競技場)は12日に最終日を迎え、東京五輪2冠のエース・橋本大輝(20)を擁する順大が6種目合計260・764点で7度目の優勝を飾った。東京五輪団体銀メンバーの北園丈琉の徳洲会が2位、同銀メンバーの萱和磨、谷川航が所属するセントラルスポーツが3位となった。

 優勝直後、橋本は「順大の一員として優勝メンバーになれて光栄。いろんな方の支えに感謝の気持ちしかありません」と歓喜の声。床の演技が終わった後に見せた粋なパフォーマンスについて「1位になったと確信したので、1本指を立てて順大が一番だっていうのを証明しました」と話した。

 2021年の体操ニッポンの主役は紛れもなく橋本だった。東京五輪ではキング・内村航平(ジョイカル)が初日の鉄棒で落下して予選敗退。そんな中で橋本は個人総合と種目別鉄棒で金メダルを獲得した。飛躍の一年を「漢字1文字で表すと?」という定番の質問を受けると「すごく難しいですけど…」と笑みを浮かべつつ「やっぱり自分の名前に入っている『輝』の字かなと思います。今年一年、自分の中で輝かしい成績を出せて、納得いく演技ができたので」。そう話した後、首から下がる金メダルに目をやり「これをオリンピックの団体で取りたかった」と24年パリ五輪に残した〝宿題〟も口にした。

 新型コロナウイルス禍、五輪延期という激動の一年を「僕としては結構、変わった」と振り返った橋本。来年へ向けて「もう一度、世界チャンピオンになって、団体で世界一なりたいと思っています。もっと自分の体操を突き詰め、理想の演技をやっていきたい」と力強く締めくくった。