【核心直撃】巨人・村田修一内野手(34)が野球人生最大の壁にぶち当たっている。今季は開幕からスランプを抜け出せず、最近はベンチを温めることも珍しくない。かつては2年連続本塁打王に輝き、巨人移籍後も2012年の日本一やリーグV3に貢献した大砲は、現在の厳しい立場をどう受け止めているのか。本紙の直撃に、背番号25が“男の意地と本音”を明かした――。

 ――まずは現在の状態から聞かせてほしい

 村田:悪かったときに比べれば、打撃はだいぶまともにはなってきましたね。練習でも軽く振って、ボールが遠くへ飛んでいますしね。

 ――それでも起用法は日ごとに厳しくなっている。成績には納得していないと思うが、ここまで不振が長引いた原因は

 村田:それがわかっていれば、問題はないんですけどね。いろいろと試行錯誤もしましたし、わからないですね。正直、僕の口からは言えないこともあります。いずれにせよ、すべて自分がまいた種。打席で結果を出せなかったのは自分。受け止めざるを得ないですよね。数字で表れているし、僕自身の成績ですから。

 ――最近は相手投手の左右で阿部と併用されるケースも増えている

 村田:右ピッチャーに対しての打率が悪いのは確かですよね(対右1割9分、対左3割6分)。外に逃げるスライダーを振るから(相手も)そこに投げてくる。「村田はボール気味の外スラを投げておけば大丈夫だ」って思われると、精神的にも相手が有利になるし。僕はそこを「振っちゃいけない」と思っているから、そこに目付けがいってしまう。外ばかり意識した結果、今度は内角を刺されたり…。左に対しては、そこまで(意識)はないんですけどね。

 ――守備でも一塁起用が増えた。左右併用策や一塁コンバートについて、首脳陣から事前説明はなかったと聞くが、自分では納得しているのか

 村田:そこはまあ、今までずっとやってきたポジションですし、サードにはこだわりは持っていますよ。今も今後も、簡単にポジションを明け渡すつもりはありません。(相手投手の)左右で使う使わないは数字(打率)が示していますから、納得できますけどね。でも、僕の守備の数字が三塁はダメだとまではなっていないと思うんですけどね。打撃の数字で言われれば「すいません」と言うしかないですけどね。

 ――シーズンは残り少ないが、今後に向けた意気込みを

 村田:自分の成績は、もう今年はどうでもいいです。この成績からはもう立て直しがきかない。ここから30本、3割打てって言われても無理ですし、100打点も無理。そこは割り切って、チームのことを優先してやっていかないと。自分に与えられた仕事をしっかりとやるだけです。

 ――そう前向きになれたのは最近か

 村田:今までと違うシーズンを送っているという自覚はあります。それと今になって思うのは、技術も大事ですが、やっぱり野球はハート、メンタルでやるスポーツだということですよ。これまでは順風満帆にきすぎた面もある。悪くても2割5分、20本は打っていましたしね。そういう“甘え”が、自分の中にもあったんじゃないかと思います。そこを叩き直されたと思ってやるしかない。まだ野球を辞めるわけにはいかないですから。