ブルージェイズは31日(日本時間11月1日)、本拠地トロントで行われたドジャースとのワールドシリーズ(WS)第6戦に1―3で敗れ、対戦成績は3勝3敗のタイになった。世界一をかけた第7戦は翌1日(同2日)、本拠地ロジャーズ・センターで行われる。

 伝家の宝刀スプリットを生命線とする先発右腕ガウスマンは初回、地元ファンの熱い声援をバックに大谷翔平投手(31)、スミス、フリーマンを三者連続三振に仕留める完璧な立ち上がりをみせる。2回も4番に入ったベッツを三ゴロに打ち取ると、T・ヘルナンデス、マンシーをスプリットで空振り三振を奪い無失点。ところが3回、二死一、二塁からスミスに左翼線へ適時二塁打を浴び1点を先制されると、さらには二死満塁からベッツに左前2点適時打を許し0―3。中継した米FOXの解説者は、2ストライク目から「3球続けてストレートを投げました」と、配球に疑問を呈する意見を述べた。

 一方、打線はその裏、中5日で先発したドジャースの山本由伸投手(27)を攻めた。先頭バージャーが左翼線二塁打で出塁すると一死後、ヒメネスの二ゴロで走者は三塁へ。ここで打席はスプリンガー。第3戦で右脇腹を痛めて敵地での2試合欠場していたが本拠地のこの試合で復帰した。3ボールからの4球目、外角いっぱい、92マイルのカッターを打球速度109・8マイルの痛烈なライナーで中堅右に弾き返し、三走が生還。1―3とした。

 FOXの解説者は「彼はアドレナリンを大量に出そうと気持ちを高めていましたね。(このようなカウントでボールに)コンタクトできた時の感触というのは、空振りした時とは雲泥の差があるでしょう。(山本にとって)3点差は決定的ですから、ブルージェイズにとっては大きな得点です」と説明した。結局、得点はこの1点だけで山本を攻略できなかった。

 そして9回に3番手の佐々木朗希投手(23)から先頭カークが死球で出塁。代走ストローが送られた。続くバージャーが中越えへ二塁打。打球がフェンスに挟まっている間に一走に続き、バージャーも生還、3―3の同点になったかと思われたが、エンタイトル二塁打になった。ここで4番手の右腕グラスノーが登板。8番クレメントが初球、内角高めのフォーシームを打って一飛。ヒメネスは2球目を打って左飛、飛び出した二走バージャーは戻れず併殺打となり、試合終了となった。まさに天国から地獄だ。

 決着は第7戦に持ち越されたが、熱烈な応援は大きなプラスだ。32年ぶりの世界一を本拠地のファンの前で決める。