チームの危機をキケ・ヘルナンデス内野手(34)が攻守で救った。10月31日(日本時間11月1日)のブルージェイズとのワールドシリーズ第6戦(ロジャースセンター)は3―1で迎えた9回、一死二、三塁のピンチからヒメネスの打球が左翼キケの前方へ。キケが猛ダッシュで捕球すると、走りながら二塁ロハスに好送球し、飛び出していた二走バーカーもアウトにした。

 土壇場でのミラクル併殺で逆王手の3勝3敗。〝神送球〟を見せたキケは米メディア「スポーツネットLA」に「ヒメネスが打球を左に飛ばすと予想していた。浅めの守備位置で二塁走者をカバーしつつ、アウトにするつもりだった。浅めにして走者を抑えられるように、または打者走者を一塁に留めるためにね。グラスノーが投げた時、一瞬、観客が静かになり、ボールがバットに当たる音がはっきり聞こえた。だから素早く反応できた」と読み通りのプレーだったという。

 しかし、その瞬間に想定外のことも起こった。「途中で照明にボールが入って見えなくなった。でも立ち止まってボールを探すタイミングじゃない。走り続ければボールの行き先が分かるし、最後の最後でボールが照明から出て僕のグラブに入った。二塁走者はベースから少し離れていた。でも僕は全速力で走っていたから強く投げたら彼(ロハス)の頭上を越えてしまう。最高の送球ではなかったけど、信じられないことに彼は何とか捕球してくれたんだ」と相棒に感謝した。ユーティリティーの〝10月男〟が攻守に存在感を見せ、最終の第7戦にまで持ち込んだ。