巨人の開幕投手・戸郷翔征(23)が19日、初の実戦形式であるシート打撃に登板。坂本ら打者のべ6人を相手に20球1安打3奪三振と圧巻の投球を見せた。

 那覇春季キャンプ第1クール最終日となったこの日、戸郷がマウンドに上がった。カウント1ボール1ストライクからの想定で先頭・坂本を中飛に打ち取ると、ドラ3・佐々木、ドラ4・泉口、岸田からフォークなどで3奪三振。2度目の対戦となった佐々木に二塁強襲の安打を許した以外、完璧な内容だった。

 戸郷は「気温も高かったですし、いい三振だったりとか、いいものがちょこちょこ出たので。次の実戦に向けてしっかり調整していきたいなと思います」と力を込めた。

 昨年11月30日に阿部監督から開幕戦(3月29日阪神戦=東京ドーム)での登板を命じられた戸郷だったが、沖縄入り後は個別練習以外ではブルペンに入らなかった。17日のシート打撃登板も回避しており、心配する声が上がっていた。

 右腕は「自分の思っているもの、持ってるものが出せなかった。でも今日投げられてすごいホッとしたのは事実です」と胸をなで下ろした。

 阿部監督は「(戸郷は)今日は良かった。本人も多分、あれだけ投げられて、納得したんじゃないですかね」とうなずいた。杉内投手チーフコーチも「(直球は)今日147、8(キロ)出たから。ちょっと心配しすぎたかなくらいの感じ」とエースの復活を喜んだ。

 戸郷は登板翌日の状態を確認したうえで23日の阪神とのオープン戦(那覇)登板の可否を決める。若きエースの復調は4年ぶりV奪回を目指す阿部巨人にとって何よりの朗報と言えそうだ。