もう〝グッドルーザー〟とはおさらばだ。第96回選抜高校野球大会(3月18日開幕=甲子園)の選考委員会が26日に大阪市内で行われ、広陵(広島)が3年連続27度目の出場を決めた。2003年以来の頂点へ、昨夏で引退した3年生部員を含めた149人の「オール広陵」で悲願を目指す。
昨秋の中国大会は史上初の3連覇。センバツ自体は〝当確〟でこの日を迎え、中井哲之監督(61)も目標は「優勝です」と鼻息が荒い。
甲子園は昨春からこれで3季連続出場。昨夏まで〝ボンズ〟と称された主砲・真鍋を中心に昨年は春4強、夏は3回戦。新チームで臨んだ秋以降も、エース右腕の高尾響、主将の只石貫太捕手のプロ注目バッテリーを中心に中国地区では〝横綱〟の状態だが、全国の頂点へは〝あと一歩〟が続いている。
悔しさに輪をかけているのが、昨春は山梨学院、夏は慶応、中国王者として臨んだ昨秋の神宮大会では星稜と、自分たちに勝ったチームが全国の頂点に立っていること。中井監督は「決して、力がないわけじゃないと信じています」と〝今度こそ〟への思いは強い。
大願成就へ向け、チームの結束は固い。中井監督が「全国でもこんなのは、ウチだけじゃないかと思う。今の今まで、やり切ってくれた」と特に感謝したのが、昨夏限りで引退した3年生のOB部員たちだ。
新チーム達成以降は、高校野球を引退した48人の3年生が連日、新チームのサポート役に回り「後輩の指導を交代交代でみんなしてくれて。フリー打撃の投手、捕手…練習試合の時は審判、ボールボーイ、公式戦の時は制服を来て、本気で応援して」。3月で高校生活を終える先輩たちが毎日、後輩たちの充実した環境作りのために労を惜しまなかったという。
春夏通算38勝の中井監督は、甲子園通算40勝まで残り2勝。歴代9人目の偉業達成とともに広陵は、あと一歩で夢破れ続けた〝先代〟の悔しさを晴らすべく、3月の甲子園へと乗り込む。












