【体操女子】宮川紗江 速見コーチと二人三脚で追う夢「今、すごく楽しい」

2020年03月22日 19時02分

宮川紗江(右)と速水佑斗コーチ

 東京五輪出場を目指すリオ五輪体操女子団体メンバーの宮川紗江(20=高須クリニック)が22日、神奈川・鎌倉市の徳洲会体操クラブで試技会を行った。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で五輪開催が危ぶまれる中、跳馬、段違い平行棒、平均台、床運動と全4種目をこなした宮川は「手応えはありました。すごくいい緊張感の中でできました」と笑顔で語った。

 五輪開催はもちろん、予選大会も先行きが不透明な状況について「ニュースを見ていますが、私たちにはどうすることもできないので結果に従うしかない」とやや困惑気味に語りつつも「やっぱり世界中の選手たちがいい状態でやってほしいと思う。練習ができていない選手もいると思いますし。みんなで気持ち良く五輪を楽しめる状況であってほしい」と希望を口にした。

 宮川は18年夏のパワハラ騒動を経て、現在は美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(75)からスポンサー支援を受け、大手芸能プロ「サンミュージック」とも契約を結ぶ“プロ選手”だ。

 今は東京五輪予選会の全日本選手権(4月)へ向けて練習を積んでいるが、例のパワハラ問題について「結果的にあれをプラスにすることができて良かった。今、すごく楽しいです」と目を輝かせる。東京五輪後はプロとして活動の場を広げ、体操の魅力を世間に伝える野望もある。

 宮川とともに東京五輪という「夢」に向かって歩んできた速見佑斗コーチ(36)は、騒動が原因で日本協会から無期限登録抹消処分を下され、今も協会に籍はない。この日も宮川に付きっ切りで指導した速見コーチは「紗江には五輪で活躍してほしい。それにボク自身もいろんな人に救われてきた部分が大きい。五輪に出て、恩返ししてほしい気持ちがすごく強いです」と語った。

 現状では五輪開催にモヤがかかっている。だが、来る日まで宮川、速見コーチは二人三脚で夢を追いかけるつもりだ。