
イングランド・プレミアリーグのリバプールからフランス1部モナコへ移籍する日本代表MF南野拓実(27)が、地元メディアに懐疑的な見方をされている。
移籍金1800万ユーロ(約26億円)は、リバプール加入時の2倍以上。リバプール側の要求額通りだったのも、期待の大きさの表れだろう。正式発表前には、モナコのフィリップ・クレメント監督が「(南野の加入は)とてもうれしい。前から彼のことは把握しており、彼は最上位の獲得候補だった。南野がクラブに何かをもたらす能力を持っていると信じている」と期待を寄せたほどだ。
そんな中、フランスメディア「SO FOOT」は「モナコが南野拓実を完全移籍で獲得したことは、両者にとってギャルブルだ。クラブは攻撃陣の強化だけでなく、マーケティング面でも大きな効果を期待」と報じた。南野が出場機会をつかむには、セネガル代表MFクレパン・ディアタ、フランス人MFのソフィアン・ディオプ、ポルトガル代表MFジェルソン・マルティンスとの定位置争いを制する必要性を指摘した。
また同メディアは、アジア圏での事業展開などマーケティング要員としての立場を強調。多くの日本人選手が欧州クラブへ加入したときに指摘され続けてきたことだが、実力以上に評価されたと言わんばかり。ただポジション争いに敗れ、出場機会がなければ、ピッチ外で期待する効果も薄れるだけに、モナコで有名なカジノにかけて両者にとって「ギャンブル」と表現したかったようだ。
11月に開幕するカタールW杯を見据えても新天地での活躍の成否は重要。日本代表の10番は、結果でネガティブな論調を吹き飛ばせるか。
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