イジメ撲滅をかかげて行われるチャリティー大会「多古マツリ2022」(9月10日、千葉・多古町コミュニティプラザ文化ホール)の会見が行われ、ロシア侵攻の被害を受けているウクライナからの難民・避難民を支援する活動も行うことが発表された。

 会見にはウクライナから日本へ5月に避難してきたコリエスニコヴァ・クセーニャさん(35)も同席。冒頭で「ウクライナの戦争は今も続いていて、事態は複雑になっています。特に東部が苦戦を強いられている。ロシアはウクライナの7倍の武器弾薬を持っていると言われ、豊富な弾薬が毎日何らかの形でウクライナに打ち込まれています」と現状を訴える。さらに「ロシアの陸軍は人を大切にしないので、ロシアの兵士は多くの犠牲を強いられている。だからいつまでロシアの士気が持つか疑問に思っています」と話した。

 大会を主催するアルファ・ジャパンプロモーションの荒井英夫代表から大会会場で募金活動を行うほか、多古町からも避難してきたウクライナ人を引き受けて多古米や住居を提供すると約束されているとされると、クセーニャさんは「とてもありがたいことです。情報が少ない中でもウクライナ人のために立ち上がってもらえてうれしいです」と感謝の言葉を口にした。

 同大会ではゼロワンの世界ヘビー級王者・田中将斗がみちのくプロレスのザ・グレート・サスケを迎えV1戦を行うことも発表された。田中は「当日は入場無料になるのでプロレスを堪能してもらって、できたらウクライナの方たちへの募金に協力していただけたらと思います。今、出せる最高のカード。必ず盛り上げます」と意気込み。サスケは「プロレスラーも民間傭兵となってウクライナへ行くべきではないか…と思ったりもするのですが、現実としてそうはいかない。でもファイターとして、プロレスでウクライナを応援したい」と続いた。